2018年
10月
06日
土
10月3日に六本松の新しい裁判所で粕屋町の住民訴訟の4回目の公判がありました。
今までは関心はありましたがそれぞれ用事があって不参加。今回が初めての傍聴でした。
給食センター建設の不可解な部分が少しでも解明されればと思って参加しましたが、予想外の内容びっくりしています。
粕屋町の代理人である顧問弁護士が裁判長から提出書類のつじつまが合わないと指摘を受けて、公判は先送りとなり次回へ持ち越し。わずか25分くらいで終了でした。
粕屋町の代理人の提出書類の内容の不備で裁判の公判が始まらない。しかも裁判官からの質問に町の代理人は、3人もの弁護士がいるのに答えが明確でなく、被告の席で打ち合わせのようなやり取り。これはいったいどうなっているのと驚いてしまいました。
太田議員は一般質問や委員会審議でいつも町からの出席がない、誰も来ないと嘆いておられましたが、これではさもありなんです。町は分かっていて出席していないのか、顧問弁護士に依頼して安心しているのか、当初から全然審議は進んでいないようですよ。時間がかかればかかるほど弁護士費用は増えていくのではないでしょうか。教育長にまずそこから問わないといけないようですね。
この日一緒に傍聴に参加してくださった「市民オンブズマン福岡」の児島代表が言っておられた言葉が印象的です。「粕屋町だけのことではないのですよ。住民訴訟の裁判の引き延ばしは結構あります」と。
2018年
10月
11日
木
上の写真の図はなんだかわかりますか。
平成26年1月に行った給食センターの敷地の地盤調査の結果の図です。左の図は敷地全体、黄色い部分は旧給食センターの敷地でまだ建物が建っていました。右の図はその一部の柱状図です。新給食センターを建設するにあたって該当地の調査をしたところ、鉛の化合物が出て、2度目に地盤調査をしたものの結果です。
該当地の36区画のうちの4つ、4-I,4-J,4-K,4-Lの柱状図が右の図です。ピンクの部分が廃棄物。4-Iには地表すれすれまで廃棄物がありますね。
これを閲覧して業者は環境保全対策計画書を作り、県に提出。そして廃棄物処理費用529万円を町執行部に提示していましたが、2ヶ月の間にそれが15倍、8000万円まで跳ね上がった次第。旧給食センター敷地の処分費もこの後に請求される予定でした。
これにびっくりした選挙後の因辰美町長が事業の続行を検討するために3週間ストップ、その後継続を決意し、SPCに通達しました。そうしたらあろうことか、遅延損害金2億1千万円をSPC(粕屋町学校給食センター株式会社)から要求され、結局この3月に6830万円で和解したという結末です。
これが給食センターにおける大まかな、この3年間のあり様です。議会もその都度審議を重ねたのですが、結果的に押し切られ現在に至っています。その後廃棄物処理費は新旧敷地合わせて6784万円まで抑えることができましたが、結果的にはPFI方式の給食センター株式会社に廃棄物処理代と、この和解金(遅延損害金として請求があったもの)を合わせて1億2千万円以上を新たに支払っています。
全体の15年間の委託契約は69億円、それプラス1億2千万円です。
粕屋町にはとってPFI方式の事業を採用したことはプラスになっているのかどうか検証をしなければならない、とこの数字を重く捉えています。
2018年
10月
13日
土
昨年5月のバラ祭りの日に「みんなでこせっぺ、おらほの森」というテーマの植樹活動の紹介をして、クロマツの種の里親の呼びかけをしました。
宮城県仙台市の近くの亘理町に行った高校生が、その活動に参加して種と土の入ったポットをもらってきたのをフェイスブックで知り、バラ祭りでより多くの方に呼びかけたらという提案をしました。
実行委員会の許可得て100袋のセットを皆さんに配布しました。種をポットに植えてある程度大きくなった苗木を海岸林に移植し、防潮林にするという取組です。
亘理町の海岸林は、2011年の東日本大震災により6割が流出したそうです。震災前の海岸林は120haにも及び、防風、防砂、傍聴などの機能を備え、沿岸住民の暮らしを支えていたようです。
今日、元気に育った8鉢を宮城県亘理町に宅急便で送りました。
宅急便で苗木を送るのは少し不安でもありますが、これも経験。15日の午前中には相手方に届くそうです。
10月21日の「植樹祭」に参加して、粕屋町駕与丁のバラの紹介とともに、復興支援に共鳴された皆さんを代表してクロマツの苗を植えてきます。
特定非営利活動法人「わたりグリーンベルトプロジェクト」に連絡するととても喜んでくださり、21日9時からの催しにはスピーチを頼まれました。その時には町会議員の方を紹介していただいて、町の復興、防災の取り組みなどを聞けたらと思っています。
2018年
10月
14日
日
13日、14日は幼稚園、町民運動会でした。抜けるような青空の中、子どもたちの元気な演舞に魅了され、また町民運動会はプログラムの組み方が良くて、24区の分館の皆さんがくつろぎながら楽しんでおられる様子がとても印象に残りました。平和です。
2018年
10月
16日
火
今日は鹿児島の日置市に行ってきます。議会の視察は1泊して2か所視察するのが今までの慣例だったのですが、一か所決めて、次がなかなか決まりませんでした。ハードルを高くしたからかもしれませんが、主だけにして日帰りという、粕屋議会初めての試みをします。
テーマは「特定健診受診率の向上の経過及び施策と医療費削減等」と、とても欲張りな内容です。福岡県の受診率は41.7%(H28)。鹿児島県は42.5%(H27)。2県の状況はさほど変わりません。
日置市の平成28年度の受診率は66.62%。粕屋町は40.0%です。粕屋町は県内14位。頑張っているのですが、今現在、これ以上の伸びは難しい状況にあります。
日置市は平成22年度は27.4% ⇒ 平成25年度68.6%という実績があります。その中心が「脳卒中プロジェクト」という取り組みでした。県のモデル事業としての事業だったようですが、現在もその高受診率を維持。
そこのところを健康づくり課の職員とともに視察、粕屋町に活かすという内容です。
北九州市議会の行政視察が話題になっていますね。今回の視察は行政視察以外は何もなし。行って現地で2時間説明をうけ、意見交換をするだけの内容ですが、それをどう活かすか、視察後の厚生常任委員会の取り組み次第でしょうね。
活かせる自信はあります。なぜなら行政に自分たちの限界を超えたいという強い願いがあるからです。議会の後押し如何?!という、これは一つのチャンスでもあるとみています。
2018年
10月
18日
木
鹿児島県日置市に行政視察で出かけました。前回お伝えしたように、今回は近隣で特に視察をしたい場所がありませんでしたので1か所で日帰り視察。議会常任委員会の視察としては初めての試みだと思います。
結果として一点集中で取り組むことができたので、準備もより丁寧にできました。議会の行政視察はそれを議会活動にどのように活かせるのかが課題で、なかなか結果が出ないので最近では必要がないという方もいます。常任委員会全員で、担当課の職員も一緒ということで情報共有、課題などを共に掌握など私はメリットの方が多いと思っています。
そのためには結果を出さなくてはなりませんね。粕屋町の国民健康保険の特定健診の受診率は40%。毎年少しずつは上昇しているのですが、国や県の目標は60%。かなりハードルが高く、福岡県のトップは久山町の63%です。
今回お訪ねした日置市は平成23年度に29.4%⇒24年度に61.5%に上昇。現在もその水準を堅持されている自治体です。高齢化率が高く、特に前期高齢者が43%と、医療費のかさむ要因が整っている?!、となっているようです。
高齢者が多いから医療給付費が高くなるという傾向に歯止めをかけるための闘い(?!)はまず、特定健診を受けて自分の健康の度合いをチェックするという意識をどう高めるかにかかっている。
途中でごめんなさい!
※今から「東北復興支援一人旅 ~陸前高田市・宮城県亘理町~」に2泊3日で行ってきます。
2018年
10月
23日
火
東北震災後どのような支援をしたらいいのかずーっと悩んでました。原発事故もありました。その後議会の視察で浪江町の海岸ベタにも入り、つぶさに震災の悲惨さを感じもしていて言葉にならない思いを抱えていました。が、そんな私に2つの支援の道が見えてきました。
共に長期間の支援、自分の手間暇かける支援、そのことを通じて現地の方との交流ができる支援ということで始めました。
①の陸前高田市図書館夢のプロジェクトは読み終えた本をバリューーブックスに送りその査定で決まった金額を図書館の資料費として活用する仕組みです。粕屋町の図書館のブックリサイクルに毎年古本を持って行っていましたが、これを切り替えました。
昨年7月に完成した陸前高田市立図書館からメールで報告があり、いつか訪れたいとの思いが募っていました。今年の9月にも報告があり、今まで全部で18、989人の方の参加により2,373,108冊集まり、44,714,602円の資料費になったとのことでした。これからも続けていこうとせっせと本を買って読んでいます。
陸前高田に行くなら「奇跡の一本松」を見なければと思い現地に行きましたが、今はレプリカ、夕方でしたので物悲しい雰囲気に包まれていました。流された図書館が新しくできたところは市街地中心の商業施設でその端の本屋さんに隣接した場所にありましたが、その辺一帯を以前より15メートルかさ上げしていました。大きな土木工事が続いており、全体の完成にはまだ遠く、ダンプが我が物顔で走っていました。
。図書館に行って職員の方とお話ししましたが、あまり歓迎されていない印象を受けました。こちらの期待感がありすぎたのかなとも思いましたが、対応してくれたこの図書館の実質上の責任者の司書自身、佐世保市から3年限定の職員として採用され、その期限は来年まで。でもよく仕事をしておられて、市民にも好評の、憩いと学びの場になっているようです。
震災で亡くなった方は1500名、行方不明は250名震災後7年経ちましたが、遺族の思いは複雑、しかもあんな恐ろしいことがまた起こるかもしれないから怖いと若い家庭は戻ってきてはいません。人口は亡くなった方も含めて5000人減でした。復興、復興と騒がないでくれというのが本音でしょうか、バスの運転手さんの対応にもそういうものを感じました。
私のその日の宿泊施設は中尊寺や奈良の大仏、最近では日露戦争の軍資金となった金山の麓の宿で、そこのスタッフの方とのふれあいでやっとホッとできました。一時は閉鎖されていましたが昨年より指定管理で手を挙げた東京の会社に雇われている礼子さん。彼女のお母さんが氷川きよしの大フアンで福岡市にはよく見えるという、50歳のタフそうな女性。
卵焼きが甘くおいしかったと言ったら、東京品川ホテルのシェフだった人に教えてもらったとレシピを教えてくれました。私が作るものと味が似ていました。とにかく甘いので同居人は嫌がりますが。全体に朝夕の食事は薄味で上品。ちょっと意外でした。ホームページで見つけた宿です。
2018年
10月
24日
水
昨日の続きで、今日は②亘理グリーンベルトプロジェクト植樹祭に参加した報告をします。宮城県亘理町は阿武隈川の南側で東北の湘南といわれた海岸線がありました。一説によると伊達政宗時代に植え始めたという450年の防潮林が、2011年3月11日の震災で7割以上消失しました。それを元以上に蘇らせたいというのがこのプロジェクトの目的です。
亘理町の皆さんはあたたかった!!
陸前高田市からの流れだったからそう感じたのかな?それとも皆さんとの交流で九州から来たっていうんで物珍しく、またびっくりされたからかな。よく声をかけていただいた。天気も今までで最高といわれる、雲一つない秋晴れの日。私が晴天を九州から運んできたとか言われて、嬉しくならないはずはないですよね。
前日の20日、朝9時半に宿を出て常磐線亘理駅に着いたのが午後4時半。ラッキーなことに駅のそばに亘理町立図書館があり、ちょっと一息、新聞などに目を通すことができました。その後図書館員の説明を受け、許可を頂いたところの写真を撮っているうちに、FB友達の丸子キヨ子さんと会い、明日の打ち合わせをしました。図書館ロビーでしたんですよ。どこに行っても図書館はあるし、「図書館要覧」を見せていただければ、町の大体の様子は把握できます。これはね、外国でも同じなんですよ。
丸子さんは翌日朝8時半に宿に迎えに来てくださり、帰り仙台空港に向かう3時までずーっと一緒でした。この方の存在は大きい。75歳、車でどこにでも行かれる町の名物おばちゃん、商工会の婦人部長でもあります。まずは写真で紹介します。
松林ができて450年、これを550年かけて千年の森になるよう頑張ってくださいとスピーチしました。駕与丁のバラ園、バラ祭りの紹介もしましたよ。苗は良く育っていると感心されました。
代表の嘉藤一夫さんとの話が楽しかった。ちょっとシャイで、大仰なことは言わない無口派。話の中から私より一つ上というのがわかり、彼が30年は見守っていかねばと自分に言い聞かせるように強い表情で言ったので、私もそうする、そうしたいと思ったので、継続支援の約束をしました。
車で空港まで送ってくださった。奥様が地元の方、奥様のご実家はイチゴ農家、そのご厚意により土地を得、家を建てたと。なんと我が家そっくり。またまた親近感増幅。
熱気球で佐賀に行きたいとポツリ。グリーンベルトも空から植栽の様子がわかるようにと熱気球を飛ばすイベントをしているとか。総合計画の挿絵からのヒントだそうだ。なかなかのアイディアマン。
看板の前でご一緒しているのは渡辺重益町会議員。私の息子より若い。町の様子にも話が弾んだ。人口34,000人、通常の一般会計予算規模は100億、今は復興予算で180億。町税はどのくらいなの、と話はちょっと先輩風ふかしながらとめどもなく・・・・
時間がいくらあっても足りない、そんなあっという間の亘理町でした。
2018年
10月
28日
日
27日の土曜日、地元の区で芋掘りがありました。うておうて塾の取り組みの一環で、6月に地域の方が用意してくださった畝に苗を植え、そして今日収穫。大人も子どもも100人以上の参加があったと思います。「6月に植えたー」と、喜び勇んで走り寄ってきた子が一番乗り。
子どものはじける笑顔があそこにもここにも。カエルがいたと言ってはキャーキャー、ミミズがいたと言ってはキャーキャー、根切り虫もいた。「かなぶんの幼虫だよ」と大人。見つけたカエルを踏みつぶそうとする子もいたので捕まえて逃がしてあげた。
何もかもが普段できない経験。保護者もあまりしたことがないんじゃないかしら、様子を見てたらわかりますね。大きな、大きなお芋、そう簡単には抜けなかったですね。
2018年
10月
30日
火
スマホの動画がEメールで送れず皆様に見ていただけないのが残念です。昨日の午前11時30分。玄関に置いているフジバカマの鉢植えのまわりをなんと「アサギマダラ」が飛んでいるではありませんか。
長い間この日を待っていました。6年ほど前に一度だけ見、その写真を撮っていたのですが見当たらずとても残念に思っていました。我が家の来たと言っても誰も信用してくれないのです。
昨日はとても天気が良く、グットタイミングでした。玄関のポストの前に置いていたのが良かった。ファイスブックではアップできました。写真ももっと明瞭です。その環境にある方は「本田芳枝」で検索を。
アサギマダラの旅はとてつもなく長い。その長い飛行を助けるのがこのフジバカマの蜜。
この蜜を吸っていると外敵から身を守ることができるようなのです。2000キロの旅路の安全を願う、本田芳枝の家で蜜を吸ったことを忘れないでほしい。
フジバカマは秋の七草。平安時代の人はこれを乾かしたもので髪を洗っていたらしい。大好きなハーブです。来年はもっとたくさん植えようと思います。