2017年

10月

30日

山尾志桜里という政治家

 毎日新聞10月28日の夕刊「特集ワイド」のリード文を紹介します。

 

 意外な結果というべきなのか。既婚男性との交際疑惑が週刊誌に報じられたことで民進党   

 を離反し、無所属で衆院選を戦った山尾さん(43)=愛知7区=が834票差で自民前職との大 

 激戦を制した。「逆風」の中で彼女を押し上げたものは何か。

 

 失礼ながらこの方に関してどのような結果になるのか当初から興味が湧き、結果を報じた新聞で最初に探したのが得票数の結果です。とりあえず良かった。

 

 ともに既婚で子どももいるとのこと。どうしてこんなバカなことをしたんだろうと、スクープされた週刊誌の見出しを見て思っていました。

 

 同じ女性の政治家として、周囲のあらゆる目線を常に意識しなければならない立場として、ことの良し悪しは別にそう思っていました。このスクープで安倍首相は解散を決意したとも報じる新聞もあったくらいですから。

 

 民進党もガタガタになりました。それは立憲民主党という流れになりましたので結果的に良かったのかなとも思っていましたが、注目したのは彼女の進退。

 

 結果として愛知7区の有権者は賢い選択をしたようですね。彼女を支持した多くの有権者は多分女性でしょう。彼女たちは子育てに悩む女性を手助けしてくれるのは山尾さん以外に浮かばなかったと話していると新聞では報じていました。個人的なスキャンダルと政治家の資質は別、法律に通じている彼女を立法者として選んだのが真相のようです。

 

 地元粕屋町ではどうか。

 

 待機児童対策と老朽化対策で保育所2園を一挙に2年で民営化して建て直し、定員増も図ると6月に民営化計画を発表した因町長。ところがそれは既存の「男性社会」の論理。それに真っ向からノウと突き付けた粕屋町の若い保護者達。その背景には多くの女性の共感があったのではないか。そうしないとわずか1ヶ月半で9005名もの署名は集められない、と情勢を分析しています。

 

 その若い有権者の公立3園を残すという政策をどのように実現させるのか、立法者としての本田よしえはどう出るか、皆さんに期待してもらいたいところです。

 

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2017年

10月

27日

取り返しのつかない死に別れ

 昨日のテレビ、そして今日の新聞にいじめの件数が昨年よりも10万件近く増えていることを大きく報道しています。

 

 特に自殺によってもたらされる例えようのない悲しみ、喪失感は保護者、友達、学校関係者など身近な方たちに重くのしかかていることでしょう。

 

 絶望による自殺が多いと思われるのですが、でもあきらめないで、ということを強く訴えたいし、伝えたい。そこには必ず「時」という魔法の手助けがあることを忘れないように。と言ってもこれは長く生きた者しかわからない魔法の仕掛けなんだけれど。

 

 私は来月69歳になる。多くの周りの方の手助けがあってここまで無事生きてくることができたのだけれど、その経験から言えることがある。それはその場面、その一時の判断で決めつけてはもったいないということ。

 

 人生「塞翁が馬」という言葉がありますが、何が好転するきっかけになるかはわからないのです。結果良ければすべて良しとなることが多いのです。時の流れによってもたらされるものは、多くの余計なものが取り除かれた後の「芯」なるものに巡り合える機会。

 

 その芯をつかんでほしい。

 

 そのつかむことによって得られる恵みにたどり着くまで生きていてほしい。あなた自身が恵みの存在を知ることによって、今度は逆にまわりの人にその恵みを気づかせられる存在になれるのだから。

 

 人に何かを与えられる人生はすばらしい。あなたが、もがきながら生きる人生はまわりの同じように悩んでいる人への生きる糧、力となるのですよ。巡り巡ってお互いの恵みを喜び合える人生があるということを知ってほしい。あきらめないで、と伝えたい。

 

 また死に別れを望まない多くの方へ。まわりの方の様子をじっくり見てほしい。その人は必ず何かのサインを出しているはずだから。

 

 

 

 

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2017年

10月

26日

選挙が終わり新しいステージへ

 選挙が終わりました。皆さんは結果をどのように受け止めておられますか?次世代のために何ができるか、もうすぐ69歳になろうとしているこの私の人生、どう生かしてもらえるかを日々問い続けています。

 

 子どもが巣立ち、夫とともに暮らしていますが、この穏やかな日々を若い方たちと共有できる日がいつまで続くのか、少々心配です。私が頂いたたくさんの恵みを少しでも皆さんと分かち合いたい、そう思って心を新たにしています。

 

 23,24日は視察でした。23日は大阪の枚方市議会に、24日は梅田駅の近くで一日中研修を受けていました。テーマは「災害時における議会の対応」です。日頃とは全く異なった場所で、同僚とともに研修を受けるのは結構面白いものがありました。

 

 9人で行きましたが、この思想信条、立場の違う仲間と粕屋町のまちづくりをどう展開させるのか、大きな課題ですが一日一日を大切に、そして丁寧に、と考えているところです。

 

 

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2017年

10月

22日

棄権は危険

 毎日新聞21日夕刊の記事のタイトルです。サブタイトルとして「抗議の白票」は逆効果、

「よりまし」選ぶ知恵を、とありました。

 

 私は政治的には無所属を標榜しています。政治家の端くれとして最も大事に考えているのは、日本国憲法の成立過程で打ち出され、根幹となっている平和主義、基本的人権の尊重、国民主権です。

 

 特に地方政治の一端を担う町会議員という立場では、この憲法の第8章92~95条の条文に沿った地方自治の体系の中で仕事をしていることを誇りに思います。そうした中で日々思うのはこの体系のすばらしさ。全国町村議会議長会編による「議員必携」という書物をもとに職責を全うしたいと考えていますが、その根本にある「地方自治の本旨」の大元が現憲法なのです。

 

 だからこの憲法の趣旨を間違った形で運用しようとする今の安倍政権にははっきり抗議したいと考え、その意思を投票によって示します。

 

 昨日の「ヴィラのぞみ愛児園」の来賓祝辞で因町長は粕屋町の投票率の低さを訴え、是非投票に行ってくださいと強く述べていました。最近はどこでもこのことを最後に付け加えています。粕屋町はいつも投票率が低く議員出身の首長なので特に気になるのだと思います。私も同じ気持ちです。民主主義を育てる学校と言われる地方自治を守るためにもぜひ投票に行っていただきたいと特に若い方に望みます。

 

 同じく来賓として園児の演舞を見ながら、この子どもたちの将来のことを考えていました。5年後、10年後はどんな社会がこの子どもたちの前に立ちはだかっているのでしょう。平和であることを強く望まずにはいられませんでした。

 

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2017年

10月

21日

まちづくりと政争

 町立保育所3園存続の請願を議会が9対6で採択したしたことによる巻き返しが図られようとしている。どこの誰がどのようにということは今の段階では言えない。

 

 今回の民営化計画が提出された背景は何だったのか。あまりにも突然で、実現不可能な内容。執行部が本気で民営化を進めるのなら、もっと緻密で丁寧な長期的展望でやらなければ実現できなかったと思う。2度の民営化反対の請願採択という過去の事実。まして今回、2園同時、しかも即8月公募開始というのは最初から暴挙です、と断っているようなもの。

 

 今回の請願採択で民営化の流れはストップさせたように見えるけれど、計画を提案した執行部側が簡単に「はいそうですか」と自前で予算化、建設するはずはない。もう一波乱も二波乱もあると思う。

 

 まちづくりにはいろんな流れがある。今回のように町中を大騒動して、お互いを攻め合うそんな事案では様々な憶測が働き状況を悪化させる。その悪化の原因の多くには「面子」の影が。これが働いていることが意外に大きく、しかも表面には見えない。まちづくりの頓挫する事象の多くを見聞きしている私はいつもことがあるたびに自戒する、決して「政争の具」にしてはならないと。具にしてしまうと本質が隠れ、見えなくなる。だから大切なものはその嵐から守らねばならない。

 

 そのためにはある程度の妥協が必要。ところがそれは同じ陣営からすると、変説?と見なされ、なめられていると非難を受ける。それで陣営の方向性がブレる。そしてもめ、力が弱まる。問題は何のための論議、そしてわが組織の置かれた状況、そしてその組織で何が必要とされ、何が大事なのか、そこを見極めることが大切なのだ。

 

 民営化をストップさせた請願採択を3度も行った町はおそらくそうない、否、ほとんどないかもしれない。だからこの流れを止めたくない。

 

 さあ、どう動く?!

 

 

 

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2017年

10月

16日

シフト

 7月の町立保育所建替え・民営化計画の保護者説明会の時に「粕屋町子どもの未来を考える会」の方々が中央保育所において保護者向け、職員向けのアンケート調査をされました。

 その職員向けの調査の内容がとても良かったので、9月11日に他の2園の職員の方々にも調査をお願いしました。9月20日の特別委員会での採択、不採択の審議に間に合うように集計をお願いしていましたので、19日付で3枚の調査結果を出してくださり、議員全員に配布することができました。

 

 その後自由記述の主だったものを2枚にまとめてくださったので、10月11日に保育所全職員88名の方に両方をお渡しました。すべて「粕屋の子どもの未来を考える会」の方々のお骨折りで、議会はただ橋渡しをしたに過ぎません。協力してくださった職員の方々、そしてまとめてくださった会の皆さんありがとうございます。

 

 そして今日、残りの自由記述のすべてを載せた調査結果を送付してくださいました。公立の良さを十二分に伝える内容となっていました。職員お一人お一人が真摯に向き合ってくださったことが内容を見てよくわかります。このような職員さんがいてくださるから、保護者も子どもも安心して保育を受けることができるのでしょう。

 

 執行部の立場としては公立3園の存続を受け入れることは容易なことではないかもしれませんが、そのことを保障することによって得られるもののほうが大きいと思います。そのわけは、それぞれの保育を公立だから、私立だからと区別しないでその良さを十分に生かせる粕屋町の保育環境を整えることに考えをシフトできるようになるからです。粕屋町全体の保育水準を向上させることが最終目標です。

 

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2017年

10月

12日

Wish you were here

 表題の意味は「 あなたにここにいてほしい」。

 

 毎日新聞10月10日夕刊のナビゲートというコラムのタイトルです。筆者は立教大学の長有紀枝教授。この3月、ニューヨークの国連本部で開かれた 核兵器禁止条約交渉会議の最終日、空席の日本政府の代表部の机上に置かれた折り鶴に書かれていた言葉だそうです。核禁条約は7月、122カ国の賛成で採択され、9月20日から署名開始。日本は加入しない方針です。

 

 その状況の中、この表現力ってすごいと思いました。活動のしなやかさというかしたたかさ、このセンスが今の日本に、私たちに欲しいなと感じています。

 

 いま総選挙活動真っただ中、今後の日本を占う選択が22日に行われ決まります。どのような結果になるのか。ICANのメンバーは若いですね。ピースボートの川崎さんという方が国際運営委員を務めてあるようですが、本来ならばもっと多くの日本の若者が活躍していてもいいのになと思います。平和憲法を持っている国として、広島・長崎での被爆国として。

 

 先ほどの長教授は最後に、安倍さんや日本政府を本気にさせなかったのは、私たち国民の関心の低さではないかと。それにもう一つ付け加えるならば、これは私の推測ですが日本はいつの日か核保有国になりたいのでは、だからこそ原発をノウとできないのでは。そしてこの条約交渉に参加しないのでは。

 

 ノーベル平和賞をNGOが獲得した重みは大ですね。

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2017年

10月

11日

芳純というバラ

 私の大好きなバラの1つ、特に名前と香り、そして色。鈴木省三という育種家が丹精込めて作ったと言われる日本の名花です。8日、9日の朝、撮影。

 

 春のバラ祭りの出品は10年以上続けていますが、秋の文化祭にも出品するという目標を立てて3年。今年も5鉢ぐらい出せたらと、液体肥料・活性剤の薄めた液を夕方少しずつじょろでかけました。秋は黒点病などの対策が大変なのですが、剪定のタイミングでうまくクリアできることがわかりましたよ。

 

 水やりは朝。ホースでバシャバシャと結構乱暴にまきます。35鉢の水やりはそうでもしないと続かない。しかしこれもコツがあって、鉢底から流れ出る、と、そこまで見届けて次に行くことが大事なのです。

 

 土にもこだわって、よしえ流の配合のレシピがあるのですよ。秋晴れの中の私の楽しみ、皆さんにも分けてあげたいな。

 

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2017年

10月

07日

ユニバーサルマナー

 素敵な言葉に出会った。ユニバーサルデザインという言葉は知っていたけれど、〇〇〇

マナー?!

 

 赤旗日曜版10月8日号の記事。障がい者が暮らしやすい環境づくりを提案する「ミライロ」で講師を務め、弱者の視点で必要なサポート提案の「岸田ひろ実」さんのことばです。どのくらいその言葉が市民権を得ているのか知りませんがとてもしっくりくる言葉です。

 

 先日このコラムに粕屋町でインクルーシブ保育を経験した障がい者の方の話を載せる時に、その方のお母様に原文を見てもらって許可を頂けるかどうか伺ったのですが、必要以上に力んでいる自分がいました。

 

 「子どもに聞いてみます」。そして、夜電話があって「いいですよ」。夕方4時ぐらいからずーっと待って待ちくたびれてうとうとしているときに電話のベルが「リーーン」。とてもホッとしたのですが、なんだか奇妙。もっとスムーズに、普通にできないか自問しました。そして今日の記事。

 

 岸田ひろみさんのことば

「障害者に求められているのはさりげない配慮。ぜひ『何かお手伝いできることはありますか?』と声をかけてください。一人ひとりの願いや価値観に向き合い、必要なサポートをする。私はそれをユニバーサルマナーと呼んでいます」

 

 なんだか先日の自分のこっけいさに苦笑い。普通にすればよかったんだと。でもこれってむずかしい。経験を積み重ねないと無理だろうな、ぎこちないだろな、インクルーシブ教育を受けていないもんね、とつぶやく今日の私。

 

 でも、明日は違うもんね。

 

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2017年

10月

05日

共闘

 昨日の4日、第5回町立保育所建替・民営化に関する特別委員会を開催。請願採択後の方向性について話し合いました。

 

 請願不採択の議員の声が聞きたくて、多くの時間をとりました。わだかまり、不協和音が少しでもあれば、この特別委員会の審議自体が無駄になる可能性が大きいからです。

 

 議会が公立3園を民営化せずに町立のまま存続という方針を決めた以上、もうこの委員会は必要ではないのではないか、名前を変えたほうがいいのではという意見もありました。先週開かれた議会運営委員会のレジメには当初「終了について」と驚くべき案内があり、びっくりして抗議しました。

 

 特別委員会設置を本議会で決めた以上、終結も本議会に掛けなければなりません。議会運営委員会では決められないのです。

 

 議会のルールという言葉が最近粕屋町議会でよく論議されます。「議員必携」の何ページにこのように書いてあるからこうではないかと。22日の最終議会でも「議員必携」をかざして、請願採択を反対する議員が何人もいました。

 

 私は、「議員必携」を読みこなして自分自身はこう思うという主張をしたいのでちょっと違和感を感じています。でもこの指南書(?!)を間において議会のあるべき姿を論じることは、一歩も2歩も進んだ状態と考えます。

 

 今日の委員会で、公立保育所存続の今後をどう展開するかを話し合い・提案する場に、という特別委員会としてのあり様が総意として合意形成されたことは本当に良かったと思います。

 

 町長は議会最終日の最後のあいさつで「議会の請願採択は採択、民営化の議案は出します」と明言されました。今後どのような提案がなされるのか予断を許しません。だからなおさら執行部の方向性を変えるだけの提案を議会から短期間で出す必要があるのです。

 

 ここからが本当のスタート、議会の力量が問われます。粕屋町の保育に関する人的資源、物的資源を大事にすることは多大な経費という予算がかかります。町民の多くの方が納得されるような方向へと導くために、保育現場の職員、役場職員、保護者、賛同される一般町民、そして議会が共闘できるそんな場を作りたい、それが粕屋町議会に求められているのだと思います。

 

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2017年

10月

02日

インクルーシブ保育のはしり

 昨日は町民運動会でした。少々疲れ気味で気の重い参加でしたが、びっくりするような出会いに恵まれました。

 

 以前にも長者原駅で会って声を掛けられ、そのときも同じく驚かされたので、今日の立ち話の内容をさらに進めていつか皆さんにきちんと報告できたらと考えています。

 

 立ち話の概略

 話した方のお子さんは大学1年生。肢体不自由という重い障がいの持ち主。でもその方はいつも彼女を学校に引率するだけ、今はJRの駅まで。あとはそのお子さん自身の頑張りと周囲の協力・理解によって、保育所・小学校・中学校・特別支援学校高等部、そして大学の情報学科に推薦入学。今は自分の専門分野を生かした職業に就くことを模索中という。

 

 そのお母様がおっしゃるには、普通学級に入ることができたから今がある。周囲の子どもたちが普通に接してくれたことで生きる厳しさを一つひとつ乗り越えられたとのことです。

 

 小学校入学時は「前例がない」ということで当初教育委員会から入学を拒まれたようですが、ギリギリで許可が下り無事入学。最後まで入学できると信じていたというその方の応え。PTAなどの活動だけで、決して彼女のそばにはつかなかったということです。自分がそばにいるとどうしても友達との間に壁を作ってしまう、と言われました。

 

 赴任されたばかりの校長先生と担任の先生の尽力で、周囲の子どもたちが彼女の障がいを彼女そのものと受け入れ、どうしたら彼女らしく物事を進められるか、思いやりとかいたわりではなく、一人の友として、ある時は厳しく接したようです。そのことが今の彼女の頑張りに深く影響しているということでした。

 

 彼女が4歳になろうとしたとき、集団教育を受けさせたくて町立幼稚園の入園を希望されたようですが断られました。当時幼稚園は加配制度がなかったのです。その後保育所に相談、仕事を見つけて入園。そこでも初めてのケースで、ある保育士が「私が見ます」と手を挙げてくれたそうです。

 

 おそらくこれが粕屋町のインクルーシブ保育の始まりだったのではないでしょうか。多分試行錯誤の毎日。でもそれが町立保育所の財産として今あると思います。

 

 粕屋町の幼稚園に加配制度がついた頃のことを思い出します。幼稚園での受け入れ体制を変えるために10年前に一般質問をしました。発達支援教育のその辺から私も関わることができ、今は各幼稚園に数名の加配の先生がいらっしゃいます。

 

 町立保育所3園存続という請願を議会で採択した今、今後その施策の反映をどのようにするのか。町立存続の大きな願いの一つが障がい児保育の灯を消さないということでした。粕屋町の就学前施設での障がいのある子もない子もそれぞれがその子らしく十分に保育される環境をさらに拡充し、それが義務教育まで及んだらなんと素晴らしいことでしょう。

 

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2017年

10月

01日

運動会日和

 9月30日は保育所・園の運動会が4か所(公立4園、私立1園)で繰り広げられました。私は9時からドームのメインアリーナであった「星の子保育園運動会」に10時半ぐらいまで来賓として参加。その後は場所を移して我が家の近くの中央保育所の運動場で12時過ぎまで遊戯を見せてもらいました。

 

 どちらも元気いっぱいの子どもたちが力強く走り回っていました。親子競技も多く、特にお父さんの参加が多いのが印象的でした。今年は厚生常任委員長としての参観で園長先生になるべくご挨拶をして、園の方針を伺うようにしています。

 

 星の子保育園は定員180名に待機児童20名を受け入れてくださっています。子ども未来課の話では、障がい児の受入れに関して町の判断で公立に多くしているのは、障がい者1人より、待機児童2人を私立に受け入れてもらうほうが、結果的に待機児童を減らすことになるというものでした。

 

 ちなみに粕屋町の今年の厚労省へ報告した待機児童は97名です。国の待機児童に対する締め付けは厳しいものがあり、100人を超すと厚労省から「指導」が入ります。かと言って障がい児への各保育園のへの国からの補助金は十分なものではなく、まちが単独で予算をつけて保育士を雇用し、障がい児保育に向き合っているという現象が起きるようです。

 

 星の子保育園ではどの競技にも最初に演技の紹介あり、そのとき必ず年長さんがお手本を示してくれていました。小学生になったら最年少で一番小さく見える子どもたちが、ここでは一番大きいお兄さん、お姉さん。頑張りぶりがほほえましかったです。

 

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