マルハラ

 「マルハラ」

 

 「えっ?」

 

 はじめて聞いたとき何のことだかわかりませんでした。婦人之友5月号の福岡伸一さんの文章を読んで初めて理解できました。

 

「受け取りました。」「OKです。」という風にメッセージの終わりに「。」をつけると、これを受け取った若い人たちは冷たいとか怖いと感じてしまうそうな。

これをちまたではマルハラというらしい。
 

 「。」をつけるハラスメントの意

 にわかに理解に苦しむ感覚だが、SNSのような短文コミュニケーションが当たり前の中で育っている若者にとって、スマホでの会話は、連続的・連鎖的に流れていくのが普通。

 

 そこに突然「わかりました。」のように「。」が入った文が来ると、つながりが断たれ、会話を強制的に終了された、相手が何か怒っているのでは、という感覚にとらわれるという。

 

 あーなんと繊細なことよ。

 

 そのあと福岡伸一氏は短冊型の一筆箋の便利さについて述べていますが皆さんはどう思われますか?

 

 彼は古いタイプの書き手なので、文末にはやはり「。」がないとどうにも落ち着きません、と述べていましたが、皆さんはどうですか?

 

 最近は手紙を郵送するにも時間と手間がかかるのでメールで済ますということが多いですが、ポストに友からの便りが入っていると嬉しいし、「。」のある文章があるとホッとしますよね。