皆さんは麻生副総理が芦屋町の講演会場で、上川陽子外相の容姿などに関して発言された内容を覚えておられるでしょうか。
「俺たちから見ても、このおばさんやるねえ」
「そんなに美しい方とは言わんけど」
この発言に対して上川陽子外相は、「様々な意見や声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めている」と応えられています。
「さすがだな」と思いつつこれでいいのかなというもやもやが残り、果たして自分がその立場だったらどう応えるだろうかと思案していました。
2月10日の毎日新聞日曜版「新・心のサプリ」に作者の海原純子さんは「「ああ やっぱり」と残念な気持ちがしたと書いてありました。
この記事を見た時、心のもやもやが取れ、とてもすっきりしたので紹介します。
海原さんの対応は
「自分の名前は上川(※本田注釈、おばさんではない)です。容姿について発言することは世界のスタンダードとしてはアウトです」くらいのことは後に続く女性のために行ってほしかった、というものです。
なにを言われても受け流し批判しない、時にはにこにこ笑って受け流す、それが「大人の女性、そんなことで怒るのは未熟者」という常識がまだ、まかり通っている日本社会。
男性ばかりの議会の中で活動してきた私も、似たような場面に出くわすことがあり、その場しのぎの対応でお茶を濁してきました。
要するに「わきまえている、男性社会の中での物わかりの良い女性」だったのではないかと反省しています。
海原純子さんは、
********
違うと思うことには、きちんとノーという、自分は大丈夫でも後輩の人たちのためにも、人を傷つける発言には異論を唱える行動をとるのが「大人の女性」だと思う。少なくとも今権力を持ち、指導的立場にある人はそうあってほしい。
********
と締めくくってありました。
気をつけたいと思いますし、あとに続く女性のためにもっと勉強しなければと思わされました。