前回紹介した「クリスチィアン・ディオール」を鉢から取り外した写真です。
しっかり根が張っていました。
毎年私がこの作業を続けるのは、バラの根の張り方、育ち方がわかるからです。
そのバラ特有の性質、気候変動でそれぞれの育ち方の違いがあり、それがとても興味深いのです。
以前は土を全部取り除き、水できれいに洗い、新しい土に植え替えていましたが、土の量が半端なく、花壇に足す場所もなくなり、年齢的なものもあり、断念して、少し楽なやり方に変えています。
鉢を横にひっくり返し、そこから5センチほど鎌で削ります。側面も同じようにして2~3センチ削っていたら、がん腫病(バラの癌)が見つかりました。根が弱ってしまうので急いでねじり釜でこそげ取りました。
その後、上部にも小さい根がたくさんはびこっているので削除。底5センチ、周りと上部2~3センチを削り取り。
結果的に鉢全体の半分位の土を取り除き、その分新しい土を入れています。用土は赤玉中粒3、ボラ土3、腐葉土3、有機質1の割合で作ります。
新しい土を足したバラの鉢。
すっきりしました。水をやると気持ちよさそうです。
私は用土を布団だと思っています。
毎年この時期に30鉢分の用土替えをしていますが、綿打ちなおした布団にくるむとふかふかでとても気持ちがいいように、バラもきっと喜んでくれると思います。
昨年春の開花時のクリスチャン・ディオールの写真です。
バラの栽培を始めた当初は、覚えやすいように固有名詞のついたバラを選んでいました。フランスの知る人ぞ知るデザイナーの名前。
赤は赤でもワインがかった赤で好きな色です。