防衛費2%について

 ロシアのウクライナ侵攻による戦争の終わりが見えないなか、7月10日の参議院選挙において、その公約に防衛費の増強が必要であると述べている政党、候補者が目につきます。また、自民党はさらにGDP2%を目指すと言っています。

 

 私自身は防衛費の拡大は断固反対です。今の憲法9条の範囲以内で自衛隊の専守防衛への法整備を行い、アメリカ軍基地の地位協定の改定を行う必要があると思っています。

 

 29日の毎日の夕刊に興味深い内容の記事がありましたので紹介します。

 

田中優子の江戸から見ると

 岸田総理大臣は米売電大統領との会談で、防衛費の増額を約束。自民党はすでに防衛費を国内総生産(GDP)の2%以上にすることを政府に提言していたので、それを実行実施するという意味だ。その総額は2022年度予算で計算すると役11兆円になるという。つまりは米国、中国、に次ぐ世界第3位の軍事大国となる。

 

 日本の面積は世界で62番目、日本の人口は世界で11番目だ。62番目の面積と、11番目の人口の国民を「防衛」するために、世界3位の巨額の軍事費が必要だ、と判断したことになる。何かおかしい。

 

 文章はまだ続きますが、私はこの地政学的なものの見方にびっくりし、そして妙に納得させられました。

 

田中優子氏は元法政大学総長で江戸学がご専門、江戸時代の視点で現代社会を斬った記事を書いておられます。私たちは江戸時代より現代のほうが進んでいるように思いがちですが、治政の在り方など学ぶことが多い、当時の世界ではあらゆる面で最も優れた国だったという考え方をお持ちです。