3月11日14時46分に議会から黙祷を捧げました。
11年前のこの時間も3月議会中でとにかく信じられないことばかり。目の前のことではなくマスコミの報道なので、現実のこととは思えなかったのです。
その後、総務常任委員会で行政視察。タクシーの運転手さんが本当は禁じられているのですがと言いながら、原子力発電所の塔の見える浜辺まで連れて行ってくれました。
私自身のペースで動きたかったので4年前に、陸前高田市、宮城県の亘理町をひとりで訪れました。九州からはとても遠い。特に陸前高田市は新幹線から何度も乗り換え、最後はバスでたどり着きました。
主な目的は古本寄付・売却による費用を全国から募って資料費に充てている陸前高田市の図書館視察でした。1人では些細な金額ですが、図書館開館後、定期的に報告があっていますので現状が知りたかったのです。
移転先一帯は新しい建物が多く建てられていましたが、復興には程遠く、住民の皆さんの不安感を強く感じました。
そして今年の3月6日にサンレイクで上映された映画「LIFE-生きてゆくー」を観ました。原発事故がなければと無念がる消防士の6年にわたるドキュメンタリー映画でした。
福島県南相馬市萱浜(かいはま)地区で両親と子ども2人を津波にさらわれ、必死の思いで捜索を続けていました。が、福島第一原発爆発後、自衛隊や公的支援の捜索活動が中断。その後現地に残り単独で浜辺を探索し続け、再起を願い一面に菜の花の種をまく、消防士の家族への思いを綴った映画でした。
コロナ禍の中で粕屋町の防災啓蒙活動は止まっています。こんな時代に何をすればよいのか、昨日はウクライナ侵攻への思いもあってただただ平安を祈るのみでした。
下記の写真は、2018年に訪れた陸前高田市の資料館からの写真を中心にお届けします。亘理町の防災林に関しては別の機会に掲載します。