前回、前々回に続き、赤ちゃん絵本シリーズ3回目となります。ややこしくてごめんなさい。遡って赤ちゃん絵本①から読んでいただくと嬉しいです。
今回は「わかやまけん」と「ディック・ブルーナ」(オランダ)について述べます。ふたりとも絵本作家です。その2人の功績・共通点は赤ちゃん絵本を世に出したということではないかと私は勝手に評価しています。
いまだに、赤ちゃんに絵本を読んであげてもわからないのではという方がいらっしゃいますが、赤ちゃんの言語吸収能力は高くて、ただ発語が遅れているためにその受け止め方は目に見えません。心が見えたらいいのにと思います。
わかやまけんはブルーナのミッフィーを意識して日本の子ども向けにこぐまちゃんシリーズを作ったそうです。
ブルーナについてのウイキペディアからの記述では
作品の特徴と影響
わかやまけんにも同じようなことが言えると思います。ただ一つ、色に関して少し違いがあります。わかやまけんの作品には「真っ赤」が使われていなくて、色使いでも全体的に柔らかいトーンです。
読めば読むほど、作者の思いが溢れている赤ちゃん絵本。子どもがはじめて出会う絵本として、子どもの立場に立ち、芸術的・科学的な洞察も含めて、非常に画期的な絵本ですが、発売当初はオランダでも日本でも敬遠されたようです。
ところが子どもたちによる反響の大きさに出版界は大慌て。そして粕屋町立図書館では赤ちゃん絵本①に書いたようにわかやまけん作「しろくまちゃんのホットケーキ」は連続1位の人気絵本となっています。
2000年に粕屋町立図書館が開館して、実はまだだれもやったことのない、0~3歳のためのお話し会を始めました。おそるおそるです。
それが今では多くの子どもたち、ボランティアに支えられ、最も人気のあるお話し会になっています。20年の歳月が流れました。
私は今、もう一度原点に戻り、子どもたちの内面に深く響くことによって、その反応が伝わるようなお話し会を始めたいと思っています。
読み聞かせ中の赤ちゃんの表情や言葉を保護者がしっかり受け止め、それがきっかけとなって親子の日常での対話が楽しいものになるように。
ひいては学校においての「主体的・対話的で深い学び」(文部科学省の学習指導要領)につながりますように、と12月の一般質問で取り上げます。
子どもの自発性を伸ばす環境づくりをまちづくりの大きな柱として、今後の議員活動をしたいと考えています。よろしくお願い致します。