オリンピック、ふたりの2つの言葉

 オリンピックが終わりました。印象に残った2人の女性選手・監督について述べてみたいと思います。

 

 1人はソフトボールの上野由岐子選手。新聞に名前が載った時は同名同姓の別の選手かと思ったぐらい、信じられませんでした。

 

 「13年の年月を経て、最後に、あきらめなければ夢は叶うということを伝えられた」。こう語った上野選手は2008年の北京大会でメダルをとった投手。

 

 13年の間には、ソフトボールという競技は一時は競技種目から外されて、東京大会では復活しましたが、また次のパリ大会では外されるという、不安定な種目にもかかわらず一途にひたすら頑張ってきました。様々な葛藤があったと思うのですが、ついに再び頂点に。

 

 またその指導者宇津木麗華監督もすごいドラマの持ち主。元日本代表監督の宇津木妙子さんに憧れて中国から来日。1995年に日本国籍を取得。選手として五輪に2度出場、指導者としても世界選手権を制しています。試合後上野選手と抱き合うと、ほほを伝う涙が号泣に。信じた選手たちの手で胴上げされ、「運は天に任せてはいけない、自分でつかむもの」と。

 

 上野選手を身近に感じたのにはもう1つわけがあります。私は乾癬という皮膚の持病があり月に1度通院しています。治療に通うクリニックのそばに、上野選手の母校、福大付属若葉高校があります。横断幕がかっている塀を眺め薬局に向かっていました。

 

 今日はその塀の横断幕はもう撤去されありませんでした。よく見ると奥の校舎に大きく「祝金メダル」の横断幕が。福岡出身の活躍が多いなか、ひときわ身近に感じた選手でした。お疲れさまでした。