粕屋町清掃センター解体工事費に関して

 前回に続いて1月25日の臨時議会の報告をします。

 

 工事請負契約の締結議案です。

 

 昭和53年から平成14年まで操業していた粕屋町清掃センター解体工事を7億8,606万円で、奥村組・サンコービルド特定建設工事企業体が落札しました。その工事請負契約についての議案でした。

 

 指名競争入札が行われ、5社間で同じ金額、その結果くじ引きで決定しました。

 

 入札終了後、最低制限価格が公表されましたが、実は5社ともこの最低制限価格と同じ金額での応札だったので、くじ引きとなった次第です。

 

  本議会で議案を付託された建設常任委員会委員長報告の際に休憩動議が出され、その後議会を休会にして委員会室で執行部による説明を受けました。その質疑応答に1時間。

 

 金額が膨らんでいるのと入札のあり方に質疑が集中しました。執行部の説明で要綱や内規に基づいて入札が行われているということが確認されましたが、課題点もあるということで、総務課所管の総務常任委員会で入札のあり方について今後調査検討をすることになりました。

 

 議場に戻り採決、本田は賛成、結局賛成13、反対2で可決となりました。

 

 金額は確かに大きいのですが、このうちの5億円近くは汚染土壌対策工事費です。ダイオキシン対策に4億円以上かかる見込み、その他アスベストや鉛なども昨年の調査で検出しています。土壌汚染の推定量は合計2167.6㎥となっています。

 

 粕屋町では給食センター建設において土壌汚染処理問題で住民訴訟があり、鉛の入った土壌汚染の処理に関してまだ係争中です。

 

 今回の土壌汚染の中心はダイオキシン。プラスチックの処理の加熱が低かったこともあるでしょうが、対策が甘く、分別せずにプラステックを燃焼させたことが問題だったのではと思っています。

 

 現在の若杉クリーンパークはRDF 方式でリサイクルしているとはいえ、結局はうまくいっていません。次に考えられる溶融炉型の清掃センターではダイオキシンの発生は防げますが、CO²を放出しますので脱炭素とはならず、世界水準では課題が残ります。

 

 プラスチックをできるだけ使わないという固い決意で取り組む必要があるのでしょう。なかなかできませんが、今回の処理費用の高さだけを見ても早急に考えなければならない問題と思っています。