色の競演

 アメリカ合衆国、バイデン大統領の就任式。内容もさることながら私はそれぞれの女性たちが来た服、そのファッションに心魅かれました。色の美しさ、その主張する色はまさに着る人の思いの表現。

 

 若い詩人のアマンダ・ゴーマンの黄色はみずみずしい彼女の若さを引き立てています。レディ・ガガの服はこのスカートの部分にとても驚かされました。朗々と歌い上げた国家も素晴らしかったです。

 

 そして最後はカマラ・ハリス副大統領。黒人のデザイナーによる紫色の服。共和党のと民主党のを混ぜるとになる、その融和を願っての演出ということだそうです。

 

 トランプ大統領により分断された社会の亀裂が一層深まり、バイデン氏の大統領就任に反対する人々が連邦議会に銃を持って押し寄せ、死者まで出ました。

 

 そんな混乱があったのが信じられないくらい、就任式は厳かに行われました。民主主義の勝利を信じた多くの人の勝ち取った勝利。でもそこにはおごりは感じられませんでした。

 

 アマンダゴーマンさんの詩「私たちの登る丘」(The hill we climb)

 光はいつもそこにある

 私たちにそれを見る勇気があれば

 私たちに光になる勇気があれば

 

という言葉で締めくくられていました。