投票率⤴ カギは「優しさ」

 7月7日、同僚のN議員と飯塚市で行われた「男女共同参画のススメ」という講演会に出かけました。講師は女性政策研究家でありジャーナリストの三井マリ子氏。開催をフェイスブックで知ったので本田のページに載せ、粕屋町で大きな行事があるので迷っていると書くと、N議員が「行きましょう!」とコメントをくれた。これで決まり。

 

 粕屋町の男女共同参画計画の中間年の見直しが本年なされます。予算もつき、コンサルタントに発注もしています。それに対して何か動きをと思っていたところに、このフェイスブックの記事が飛び込んで来たのです。

 

 粕屋町の行事には途中退席、早速N議員と出かけ、たくさんの刺激をいただいてきました。そのことは後日述べるとして今日は一つの新聞記事を紹介します。その見出しが今日の表題、引用させていただきました。

 

 講師の三井マリ子さんが資料として用意された2017年9月30日の東京新聞の記事、ノルウェーの投票所の設置の紹介です。引用します。

 

 ノルウェーの投票期間は日本より長く、期日前投票は2ヵ月以上前に開始。投票所は公共施設だけでなく、繁華街にも設置されている。居住地外でも投票でき、仕事の合間に職場近くの投票所で1票を投じる会社員もいた。三井さんは「勤務地投票だ」と絶賛する。
 病気などで投票に行けない人は、事前申請すれば自宅や病院で投票できる。資格要件のある立会人や、必要に応じてヘルパーも派遣される。「投票権の剥奪は重大な権利侵害」との考えから、こうした配慮が行き届いているという。

 

 主権者教育も盛んな様子の記載がありましたが、今回は繁華街にも設置されているという部分に気持ちが動き、その部分を紹介しました。

 

 私たちは投票する権利をもう少し真剣に考えないといけないのではないか、投票に行かない人、いけない人に寄り添い、その課題をひとつずつ解決するという意気込みが必要では、と強く感じた次第です。「優しさ」は私たちの足りない視点です。

 

 そういう意味で今回粕屋町が行う、イオンでの期日前投票所の設置は注目、評価できる内容です。ノルウェーでは選挙期間中には、人気のお菓子の包装紙に「あなたはどちらに投票する?」と有権者に呼びかけるデザインがあったとも記載がありました。

 

 投票する側の心持に分け入り、必要なことは全部するぞという強い意志が必要なのかもしれませんね。粕屋町の投票率38%という数字はあまりにも危機的状況ですから。

 

 できるだけ多くの方に選挙があること、投票すること、そしてその必要性が伝わり、見たり聞いたりした方が、即、行動が起こせるように配慮する、そんなシステムを粕屋町でも採用出来たらと思っています。