ポスト争奪戦と議員歴

 議員になって何が大事か、それはポストを得ること、と考える向きが多いと思います。そのためにあらゆる手段を尽くして闘う。何年も下積みで嫌なことも頑張りながらポストを得る機会を待つ、一般的な社会でも同じことが言えるでしょうか。

 

 そういう方から見れば今回の改選による新議長の経歴には?と思われる方も多いでしょう。

 

 本田議員は組織のことがわかっていない、とよく指摘を受けました。そうです。分かりません。分かろうとも思いません。議会は行政の監視役。それに組織力はいらないよ、と言いたいのですが、でも現実は違いますね。

 

 議長を中心にチーム議会として町の執行部と対峙する町民の負託、信頼の上で。それが粕屋町議会と思っています。そのためには各議員が平等に権利を行使できる状況にないといけない、議員間で力の差があってはならない、議員間討論を尽くし、最後に議会として最も良い方法を選択する。

 

 役職につく議員は私は議員歴の浅い人がいいと思っています。ベテラン議員は後ろに控えていればいい。ベテラン議員は研鑽を積んでいるはずだからその発言に重み・力があるはず。まつりごとの盲点を指摘できるはず。それができないベテラン議員は?・・・・

 

 議員歴の浅い議員の方が町民の思いに近いと思っています。つい最近まで町民で、議会でこのことを実現させようと決心して議会に送り出されたのですから。その町民の思いを討論し、ベテラン議員と意見を交わす中で一つの結論を、あるいは妥協点を見出す、そんな流れを考えています。

 

 今回の鞭馬新議長は全くの新人です。2年前に当選したばかりの議員。粕屋町議会における経験がほとんどない中で、何がやれるんだと思われる方が多いように思います。

 

 が、私はそうは思わない。ポスト争奪戦を経験していない、議員歴の浅い、しかしながら実社会での経歴・人格においてはすばらしいものをお持ちだと思っています。

 

 平成18年の「行財政大綱」後、保育所民間委託や給食センターPFIによる建設などアウトソーシング問題に大揺れだった粕屋町議会。町長もこの14年で5人も変わりました。そんな中での今回の議会の改選人事。一つの大きな賭けですが、いい方向に行くよう最善の努力をします。今後の議会の動きを見守っていただきたいです。

 

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コメント: 1
  • #1

    委員会会議録の公開をぜひお願いします (日曜日, 19 5月 2019 22:33)

    一般住民が議員の資質を判断する材料は、今のところ一般質問会議録と議員さんからの配布物およびホームページしかないと思います。

    このコメントを書くにあたり、私は鞭馬議員の一般質問会議録をざっと読み返しました。大枠から細やかな具体案まで熱心に発言されてきた実績は十分で、きっと議長としても活躍なさるのだろうと、素朴に期待しております。

    私は、委員会会議録もホームページ公開することで、新人議員あるいは若手議員でも即戦力として役を担うことに近づけるのではないかと考えます。
    現在、委員会会議録がどのように取り扱われているのかわりませんが、少なくともホームページでは読めません。これでは議会活動の履歴が全く伝わらず、一部の人が情報を握ることになるように思います。

    また、少し前までは「一般質問で言いにくいことは委員会(非公開)で」というニュアンスの発言が、答弁の際に多かったように思います。具体案が進む専門部会こそ会議録の公開が必要で、粕屋町での早期の公開を望みます。

    (粕屋町のブロック塀をなくして、安全な町にしませんか?)