ときめきを最優先する生活の仕方は夢のまた夢、そんな事はできっこないと思って暮らしてきました。
長女として厳しく育てられた私には別次元の世界。幼いころから母が喜ぶことを、母にちゃんとしていることを認めてほしいというのが私の行動の源。
結婚してからはいい奥さん、いい母親、そのためにはこうあらねばならない、でもそうはできない自分とのギャップにおののきながら、それでも一生懸命生きてきました。夫も3人の子どもたちもそんな私を、いつも斜めに見ていたような気がします。母から、子どもから、夫からの束縛、それを私はかってにいつの間にか呪縛にまで高めていたような気がします。
そして70歳。
今、この解放感は何だろうと思います。世の中が平和であるというのが大前提なのですが、私はやりたいことが、自分の心の思いに沿った行動がやっとできるようになったのです。
みんなそれなりに生きていけてる、助けが必要な人にはそのような人がついいていてくれる、何も自分が背負わなくていいんだ。ねばならぬ、そしてそれができない自分への劣等感の塊だった私はもう必要ない、むしろ邪魔。
自分はできないからダメだ、ではなくできることをしよう、したいことをしよう、心がときめき、そしてひらめくやり方で。
自分の心に沿った生き方、心が望む生き方を模索しようと思っています。
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