今回の選挙で、粕屋町の投票率は新聞の記事を見ると郡内最低でした。最近ずーっと30%台が続いています。議会からも町の執行部に進言をしているのですが、結果は変わりません。総務課の責任なのか選挙管理委員会の責任なのか、はたまた執行部なのか、まず責任の所在をはっきりさせた方がいいですね。
今年度の予算でルクルで期日前投票が行われるようになりますが、参議院選の投票期間は長く、そのうちの2日間だけなので効果はどのくらいあるのかわかりません。
昨日、私のメールボックスに粕屋町の投票率の低さを嘆かれ、どうなっているんだと思いをぶつけてこられた住民の方がありました。
私なりにこの低投票率の原因をまとめました。
思いつくまま書いてみましたが、どうでしょうか。
実は以前から気になっていることがあります。粕屋町は交通の便が良いので賃貸住宅の需要が高く、昔から農家が現金収入を得るために、田んぼを埋め立てて借家を作り収入の糧にしていました。雑種地として駐車場が多いのもその一環です。
私の実家も戸建ての借家を立てて45年、その前は実家の敷地内でも納屋を壊して借家を作っていますから、もうかれこれ60年にはなるでしょう。母にその才がありました。
長年中学校の先生をしていた方が、中学校の学力に関して、粕屋町は中間層がいないので平均点が上がらないと嘆いておられました。今は他県から視察に来られるなど状況が一変しています。その上学力もぐんぐん上がっています。
その当時は、住民の層が、地元の地主的な立場の方と、福岡市に比べると家賃が安く転入されても粕屋町に定住されそうにない方の2層に分かれていた時期が結構長くあり、そういった中で地元の方の声が強く、新住民の方が役場に声を上げても聞き入れてくれないという嘆きをよく聞いたものでした。
今はずいぶん違うと思うのですが、その風潮がまだ根強く残っているのかもしれません。よく言えば穏やか、悪く言えばおとなしい、そしてまじめにまちづくりをこなすが、そのメンバー以外の声はもみ消され、潰される、そんな風潮を感じておられる方も多くありました。何事も前年度踏襲というの流れが強かったですね。
議員も長らくそんな地元の有力者からなられる傾向が強く、私の住む区は今3人の議員がいますが、そんな区は珍しく一人の地元代表を出す、そしてその方の発言力が大きくものをいった時代でした。
私が立候補した14年前も合併前の別地域でしたので地元の方の票を得ることが難しく、「本田さんは全国区やもんね」とやんわり拒絶されたことも今では懐かしい思い出です。
さあ、そんな町の風潮をどう変えていくか、まず議会から変えましょう。私たち今の議員の任期は残り2年。次の選挙ではせめて投票率を45%には上げたい。議会に新しい風を起こします。
今回の選挙で粕屋郡の平均は42%。郡内で久山町は別格、最も高い新宮町に並びましょう。実は税の収納率も低かったのですが、今やトップクラスの新宮町を追い越しそうな勢い、残り0.05%まで迫っています。具体策は皆さんとこれから考えます。頑張りましょう!
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投票の棄権は権利の放棄だ (水曜日, 17 4月 2019 11:33)
県知事や県会議員選挙に参加しなかったとしても、たとえば明日食べるお米がなくなるわけではないし、子供が学校でいじめられるわけでもない。
ただ、そうやってすぐ目の前のことにしか関心をよこさないでいると、その反動として少数の人たちが思い描く社会、自分には理不尽で窮屈な社会、に生きざるを得ないことになるのではないだろうか。それは前町長の退職に至る不思議な顛末、給食センターの設置に伴う理解不能な支出等、きちんと全住民に説明すべきことがうやむやのまま「良し」とされている社会だ。粕屋町で何が起きているのか、自分の子供に説明のできない社会でもある。
「18歳に投票権を」と政府は政策を進めているが、なぜ選挙をするのか、投票は義務なのか権利なのか、こうしたことを教育し浸透させなければ同じようなことが繰り返されていくのではないだろうか。
本田よしえ (木曜日, 18 4月 2019 06:09)
コメントありがとうございます。投票率が低いということへの関心の度合いが、これまた低い。低いことへの危機感を町全体で共有しなければならないときが来ていると感じます。各行政区を中心とする地域への関心、学校、子育て支援、高齢者福祉などが少しずつ良くなっている実感を感じることが希薄になっているのでしょうね。そういう意味で町会議員としての責任は重大だと受け止めています。政治が軽んじられる社会になることは怖いです。すべてが他人事?そうじゃない社会を目指すために私ができることは何か。次の選挙まで残り2年。問い続けようと思います。ただ、今、統一地方選挙、7月には参議院の選挙、とりあえず何らかの次への行動につながる情報提供ができないかなと思案中です。