心愛ちゃんと結愛ちゃん

 2月8日朝刊発表。警視庁の、児童相談所に通告のあった18歳未満の子どもへの虐待通告数の推移です。2018年は8万104人。

 

 昨年の結愛ちゃんに続き、今回の心愛ちゃんの2人の死は何とも痛ましい。児童相談所、学校が関わっていながら、助けることができなかったという事実。どう受け止めたらいいのだろう。

 

 児童福祉士は国家資格ではなく社会福祉士などの資格を持つ人や大学で心理学などを学んだ人が自治体職員として採用・配置される。平均経験年数は昨年4月時点で4・1年。

 

 専門家からは「質」の拡大に伴う「量」の低下を懸念する声が以前よりあり、今回心愛さんの事案は保護解除の見極め、という質の部分が問題になったという。専門家として児相の職員、学校の先生、一体どうなっているのだろう。

 

 それにしてもなんと急激な数の増加であることよ。なぜ親はかくもひどい仕打ちを子どもにしてしまうのか。抵抗できない、密室の中で自分の支配下にあるという誤った意識のもとに繰り広げられる地獄。

 

 私は親の方の心情に分け入ってみたい。なぜこんなひどいことができるのか、虐待の連鎖というが、この親たちも幸せな育ち方はしていないというのは確実だと思う。平成30年の日本の今を映し出している、悲しい現実だ。若い家庭が幸せでないと日本に未来はない。私たちにできることは?

 

 合掌。