チャレンジド

 昨日は成人式。20歳になったある女性を紹介をしたい。生まれて数か月後、重い障がいがあることがわかった。多くの抵抗があるなかで、地域の保育所、小学校、中学校と進み、特別支援学校高等部、そして今春、大学の専門学部を卒業予定で現在就活中である。

 

 家で仕事をすることは可能であるが、実社会で自分を試したい、そうチャレンジしたいという強い要望が彼女を突き動かして、いくつもの面接を受けている。

 

 課題は福祉の面からのサポートはできるが、仕事をする人へのサポートはできないと、今までの支援が受けられそうにないことだ。行政の壁、厚い壁がある。

 

 今後の展開は未知数。彼女の挑戦は続く。

 

 ケネディ大統領の妹さんが重い障がいの持ち主で障がいを持つ人が注目された中、アメリカでは障害のある人への称賛の意味を持こめてチャレンジドピープル⇒ 「チャレンジド」と呼ぶそうである。

 

 彼女に今後どんな試練が待ち受けているか、今の私には見守ることしかできないが、これまで彼女が切り開いてきた道をつぶすことだけは避けたい。彼女に続く人への応援はできる。けもの道だったものを小道にすること、そしてそれを誰もが通れる道にすること。彼女の勇気に比べたらそんなことは小さなチャレンジだ。

 

 彼女の勇気を称え、心からエールを送りたい。20歳、おめでとう!