3月議会で全会一致により採択された「おたふくかぜワクチンの接種費用に対する公費助成を求める陳情」のその後をどうするか、厚生常任委員会でも話題になっていました。
再度取り上げようかどうしようかと思案していた矢先、陳情者の舎川康彦氏(ふたばこどもクリニック院長)が、11月18日の議会報告会に来て、意見交換会の担当議員にその後の動きについて問われていたことがわかりました。
それを受けて議会は動き、12月20日の定例議会終了後、議長を交えて、直接舎川ドクターから町長に学会で発表された内容を報告していただきました。
おたふくかぜにかかった方の1,000人に1人の割合でそのウィルスにより難聴になられる患者さんがいるという。一旦かかったら高度の聴覚障害となり、治療法はなくその障がいが一生続くのだそうだ。2020年にふたたび大流行の可能性があるということで、その危険性を保護者に知らせる意味でも、公費助成を行うことができないだろうか、という内容です。
ドクターは例年になく発症例が多かった平成28年4月から平成29年3月の期間、糟屋地区学校保健会を通じ全小中学校にアンケート調査を依頼され、その結果を学会で発表されています。発症率は従来言われている数値より高かったそうです。
全国ではかなりの自治体が取り組んでいるようですが、福岡県は2自治体(宗像市、福智町)だけということで危機感を持たれ、熱心に取り組んでおられます。その思いの深さに私たちも心動かされました。箱田町長は事前によく調べておられ、話がとても進みました。
議会でできることはさせていただきました。あとは陳情が実ることを祈るのみです。
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