東北震災後どのような支援をしたらいいのかずーっと悩んでました。原発事故もありました。その後議会の視察で浪江町の海岸ベタにも入り、つぶさに震災の悲惨さを感じもしていて言葉にならない思いを抱えていました。が、そんな私に2つの支援の道が見えてきました。
共に長期間の支援、自分の手間暇かける支援、そのことを通じて現地の方との交流ができる支援ということで始めました。
①の陸前高田市図書館夢のプロジェクトは読み終えた本をバリューーブックスに送りその査定で決まった金額を図書館の資料費として活用する仕組みです。粕屋町の図書館のブックリサイクルに毎年古本を持って行っていましたが、これを切り替えました。
昨年7月に完成した陸前高田市立図書館からメールで報告があり、いつか訪れたいとの思いが募っていました。今年の9月にも報告があり、今まで全部で18、989人の方の参加により2,373,108冊集まり、44,714,602円の資料費になったとのことでした。これからも続けていこうとせっせと本を買って読んでいます。
陸前高田に行くなら「奇跡の一本松」を見なければと思い現地に行きましたが、今はレプリカ、夕方でしたので物悲しい雰囲気に包まれていました。流された図書館が新しくできたところは市街地中心の商業施設でその端の本屋さんに隣接した場所にありましたが、その辺一帯を以前より15メートルかさ上げしていました。大きな土木工事が続いており、全体の完成にはまだ遠く、ダンプが我が物顔で走っていました。
。図書館に行って職員の方とお話ししましたが、あまり歓迎されていない印象を受けました。こちらの期待感がありすぎたのかなとも思いましたが、対応してくれたこの図書館の実質上の責任者の司書自身、佐世保市から3年限定の職員として採用され、その期限は来年まで。でもよく仕事をしておられて、市民にも好評の、憩いと学びの場になっているようです。
震災で亡くなった方は1500名、行方不明は250名震災後7年経ちましたが、遺族の思いは複雑、しかもあんな恐ろしいことがまた起こるかもしれないから怖いと若い家庭は戻ってきてはいません。人口は亡くなった方も含めて5000人減でした。復興、復興と騒がないでくれというのが本音でしょうか、バスの運転手さんの対応にもそういうものを感じました。
私のその日の宿泊施設は中尊寺や奈良の大仏、最近では日露戦争の軍資金となった金山の麓の宿で、そこのスタッフの方とのふれあいでやっとホッとできました。一時は閉鎖されていましたが昨年より指定管理で手を挙げた東京の会社に雇われている礼子さん。彼女のお母さんが氷川きよしの大フアンで福岡市にはよく見えるという、50歳のタフそうな女性。
卵焼きが甘くおいしかったと言ったら、東京品川ホテルのシェフだった人に教えてもらったとレシピを教えてくれました。私が作るものと味が似ていました。とにかく甘いので同居人は嫌がりますが。全体に朝夕の食事は薄味で上品。ちょっと意外でした。ホームページで見つけた宿です。
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