地域公共交通のシステム作り

 慌ただしかった9月議会が終わりました。正直、ホッとしています。きちんとキャッチボールできる執行部とのやり取りは、決して目立たないけれど、粕屋町の地方自治度は確実に上がると思います。

 

 その中で嬉しいことが一つ。箱田新町長の所信表明の中から取り上げます。これは公約として選挙期間中に何度も、冒頭やまとめで述べられた内容です。私の賛同書も、この件が強く影響しています。

 

 ふれあいバスをはじめとした地域公共交通は、子どもや車を運転しない高齢者にとって生活に必要な移動手段です。行政、地域住民、交通事業者が協力して町に最適な全体像を描き、地域公共交通も道路や上下水道と同じ暮らしを支える社会基盤施設の1つとして再構築を行います。(「住みやすいまちづくり」より)

 

 ふれあいバスを社会基盤施設の一つと言及されたことを高く評価します。歴代の町長は必要だとの認識はあったようですが、ここまで深く捉えることはできなかった。

 

 「必要なことはわかっているが、財源が・・・・・」という言葉が何度繰り返されたことでしょう。

 

 今までの行政の回答はこれに終始していました。箱物のように建設の時だけ財源を考えればいいのではなく、恒常的な維持費が、たとえ料金を取ることになっても、必要になるのです。また、西鉄という大きな事業者との競合が懸念材料となっています。

 

 この施策の是非を判断をするときに、単なる巡回バスの利便性の向上とかではなく、社会基盤の一つとして捉えられているところに、公共の福祉の取り組みの王道を歩く方という予感がしています。

 

 実際、どの程度の改革ができるかは未定ですが、少なくとも基本的な考え方では一致です。共に進みたいと強く願っています。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    私も同じ気持ちで所信表明を読みました (日曜日, 23 9月 2018 20:50)

    私が所信表明でさらに嬉しく思ったのは、「バス停などにベンチを設置」というきめ細かい配慮についてです。

    新町長体制でなら、先日ローカルニュースでも撮影されていた、ブロックで作られた見るからに耐震性がない仲原小学校前バス停ほかの改善も実現されるのではないかと期待しています。

    (コメント者:粕屋町のブロック塀をなくして、安全な町にしませんか?)

  • #2

    遠くても行けると行動範囲が広がります (月曜日, 24 9月 2018 09:46)

    子ども館について。
    今は子ども館や役場に近い地域、あるいは自転車に乗れる子どもは自由にひとりで行けますが、そうでない子は利用率が低いように感じます。
    具体的には高学年の子と低学年のきょうだいがいる場合は、1人で自転車に乗れない低学年がいると、粕屋町では利用が限られます。働いていると送迎などできず、休日しか利用できない現状があります。
    どの地域の子も等しく利用できるような、ふれあいバス設置を望みます。
    バス運行について。
    個人的には細かな配慮をしてくださるなら、有料でも構わないと思います。大人100円こども50円など。
    すべてのサービスを無料でしなくてはいけない、と言った狭い感覚だけにとらわれないで欲しいです。ニーズの反映されないふれあいバスは、回送バスとおんなじです。
    使いたい人が子どもや高齢者なら
    小中高生や運転をしない年配の方々にアンケートを取って何を望んでいるのか聞いてみたらいかがでしょうか。
    より使いやすいバス運行に期待します。
    人が家から外に出て行き交う町になれば、町自体が活性化すると思います。