8月12日のNHKで「戦争孤児の闘い」という番組があった。
戦争の悲惨さを伝える番組は今までたくさん見てきたが、戦争孤児という子どもの目線、証言、そしてその方たちが年老いてやっと重い口を開き、経験したことを社会の記録として残るよう努力されている今の姿が感動的だった。
そういう視線で番組を作ったNHKの取材班に拍手をしたい。
昨年はインパール作戦で多くの兵士が餓死のために死んだ事実、しかも戦争末期に圧倒的にその死者が増えていたことを伝えてくれた。メインの語り部は年老いた、かっての若手将校だった。今回も昨年も当事者の発言を基にした制作だった。
どうして国家ぐるみでこのような事実を掘り起こさないのだろう。シベリア抑留の方たち
の事実もしかり。戦後73年たった今でさえ事実を調査し、その事実と向き合って対策を立てようとしない現実。これはまさに政治の問題。戦争の悲劇は終わっていないと言われることはこんなことが起因しているのでは。
ただ一つの救いは2年後の1947年に「児童福祉法」が制定されたことを番組は伝えていた。この法律は保育所関連、障がい児関連、子育て支援に関する時に必ず引き合いに出される。その出発、原点がここ。
「児童福祉法」 → こちら
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