4月1日。桜の花が真っ盛り。昨日、私はフジバカマの植え替えをしました。6年ほど前に寄せ植えで買ってきたものを鉢に移し、毎年秋の七草として愛でていました。ハーブの1つで、平安時代には長い黒髪を洗うのに使っていたとか、アサギマダラが飛んできて蜜を吸っていた時もあるのですよ。不思議な花です。
ぎっしり密生していた鉢をひっくり返して根をほぐし、不必要なt地下茎は切り取り、ふるった土に赤玉土、牛糞堆肥、バーミキュライト、燻炭を加え、植え替えます。
私は鉢の中の様子を見るのが好きです。毎年30鉢のバラの鉢替えをしますが、ひっくり返さないと中のことはわからない。
問題はどこにあるのか、病気になっていないか、根切り虫がいないか、肥料が足りなかったか、水はけが悪くないか、いろんな課題が出てきて、一つひとつ解決するところに醍醐味があり、翌年またその結果を楽しみます。
根をほぐす作業はまちづくりに似ているなと思います。鉢のまわりのぐるぐる巻いた根はどう伸びたらよいのかわからず、その方向性を見失っています。窮屈で伸びきれない根をほぐし、傷んだものや不必要なものははさみでばっさり。ここが技術のいるところですが、植物は人間が思っている以上に強い。根を切ることが刺激となり、新たな勢いがつくようです。
与えられた事象の結果を一つひとつほぐしながらより良い施策に変えていく。少しずつでもこの町が住みやすくなるのなら、そんな風に思いながらフジバカマと戯れました。
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