私の一般質問

 私の一般質問の通告内容で、障がい児保育に辿り着いたときは残り3分弱。「あーあ」と思いましたが、今回は9月の時よりうまくいったと思います。9月の一般質問は順番が最後から2番目、それまでの各議員に対する町長の発言に対して強く異論をぶっつけたくなり、準備しておいた資料などもそっちのけで、自分の思いをぶっつけました。

 

 多分逆効果だったと思います。会場の皆さんも町民の皆さんも町長がどう発言するかを聞きたいのであり、私はそれを引き出し、そのことに対するきちんとした指摘、提言をする立場にあるのですが、そうはならなかった。失敗です。

 

 今回はその経験を踏まえて、順番も真ん中ぐらいになるよう申し込み、ひたすら自分が意図したことを忠実に、通告書に沿って行いました。けれども最後が時間が足りなくなりました。私の質問の長さよりも、町長がこう答えたいという思いがあって、時間配分がうまくいかなかったと思っています。

 

 逆に言えば町長の思いは引き出せたわけです。できるだけ穏やかに、にこやかに、しかもきっぱりと、とやったつもりですが、あとは皆さんの評価を待つのみです。

 

 13日までの12月議会。今あらゆる手を使って「結果」を出す議会にしたいと頑張っています。議員に与えられた権限は私たち議員が思っているより大きい、というのが今の私の感想です。執行権がないから何もできないように思えますが、その手前の段階で踏ん張ることが大事で、そのための情報公開、同じ考えの議員のチーム力、そんなものを使ってあらゆる角度から手を打ちます。

 

 幸い議員経験12年、そして常任委員会の委員長、特別委員会の委員長という要職にあります。できないことも多いですが、他の同僚議員の力を借りてできることもあるのです。自分一人でやろうとするから限界が見えて、意気消沈するのだと思い至りました。

 

 11月で69歳になりました。年を重ねることはすばらしい。道がいくつもあることが見えるから、見えるようになったから。

 

 Try everything ! いくつもの保育園の運動会・生活発表会でこの曲に合わせて子どもたちが演舞するのを見ました。素敵なリズム、歌詞もいい。皆さんとともにしても失敗してもいいから進もうという気になります。

 

 以下は通告内容です。

財政運営について

 (1)平成28年度決算の町長の総括は

 (2)各課による予算編成プレゼンテーションの目的は

 (3)公共施設等総合管理計画で優先順位などの具体策は

 (4)平成30年度予算編成における町長の主なテーマは

 (5)公約の実現に向けてできることは

就学前児童の子育て支援を総合的に

 (1)待機児童対策

    ・届け出保育施設補助事業の今後について

    ・町立保育園の3年保育に向けて

    ・幼児教育・保育無償化に向けて

 (2)障がい児保育をすべての就学前児童施設で

 

 「財政運営について」の各課対抗の予算編成のプレゼンテーションではやり方、報告の仕方に苦言を呈しました。かすや広報は池田副町長が力を入れてあるようで、自分の得意分野?と思ってあるかもしれませんが、載せ方の視点が違います。各社の新聞記事の掲載、報告の最後に町長のお身内、支持者、職員の写真を載せることなど言語道断です。庁内で異論は出なかったのか、そこが今の粕屋町役場の問題を大きくしているところでしょうね。

 

 また。この件に関してこれだけ迅速に報告できるのに、町立保育所のアンケートの記事(9・10月号)結果がいまだに出ないのはなぜなのか、副町長は「出します」と即座に応えられたのでもっと突っ込みたくなりましたが、質問の趣旨と違うので止めました。

 

 「就学前の子育て支援を総合的に」は前回に引き続きの問いかけです。就学前の保育施設の提供は各自治体が「子ども・子育て支援事業計画」を策定しそれに沿って遂行する、増減の内容に関しては粕屋町の裁量に任せてあるのですが、その計画の施設提供の方法が町立保育所の民営化一点張り。

 

 パブコメで3年前に指摘していたことがありました。「今の段階で民営化だけははおかしく、公立・私立にのかかわらず保育所を増やすという表現にすべき、地域型保育も取り上げたらどうか」と提案していましたが少しの文言の訂正があっただけということがわかりました。パブコメは町政の記録に残ってい、きちんと目を通して頑張っていたことがわかりましたが、改善はほんの少し。でもこの指摘は正しかった。

 

 今回、ある届け出保育園が閉園通知を出されました。その中で粕屋町役場のやり方に異論を唱えておられるので、委員会に参考人として招致することにしています。

 

 近隣各自治体の計画内容、遂行状況を電話だけですが調べました。粕屋町の事業者に対する取り組み、計画そのもののずさんさ、つまり25年のニーズ調査で26年に計画策定、そして27年度からの5ヶ年計画ですが作った当初の見直しを全くしていないということが判明しました。

 

 この計画の進行管理は「子ども・子育て会議」という審議会で行うことになっていますが、始まった27年度に開催なし。28年度の最後に1回、29年度は今年5月に1回、多分その時に町立保育所の民営化計画を打診されたのではないかと思いますが、この時の所要時間は80分。提示されている資料の説明・質疑応答だけでもかなりはかかる内容です。その間に町長のあいさつ、委嘱所の交付などありました。構成員の中に町外の識者・専門家の名前は見当たりません。予算は費用弁償だけ。なんと安上がりで安易な内容でしょうか。またそのことに気が付かなかった議会にも責任があります。

 

 その当時の厚生常任委員長は今の町長です。安上がりな安易な計画のあり様を知っておられ、そして今回そこを通せば何事も可能?!と、すべて承知の上で事を進めておられるのでなないかと疑いたくなりました。しかも昨日ある議員の一般質問に、特定の福祉法人の名前が実に頻繁に出てくるのがおかしいという指摘がありました。

 

 町はあらゆることを考えて待機児童対策を遂行しなけれなならないのに公立を民営化することによって定員増を図る施策だけしかありません。過去の成功体験が忘れられないのか、町立保育所が目障りなのかと疑いたくなりますね。平成29年度の保育所の工事費を子ども未来課が予算要求しているのにゼロ回答。そして、子どもたちはささくれだった床の上で保育を受けている始末。

 

 他の議員の一般質問もかなり具体的な指摘、改善提案が出ています。11月にこれも実現が危ぶまれたのですが、厚生常任委員会で仲原・中央保育所の現場視察を行ったことがとても良い結果を生んでいます。

 

 

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コメント: 3
  • #1

    応援しています! (金曜日, 08 12月 2017 06:19)

    いつも読んでいます。
    先日メディアで、ある市の職員が議員の質問内容を考えてあげているという、市の執行部と議会の「忖度」について報道されており、それについて有識者が「よくあることだ」とコメントしてありました。
    粕屋町の議会は違うぞー!!
    と、テレビの中の有識者に思わず呟きました。
    「執行部と議会は対等な立場で」こんなシンプルなのにとてつもなく重要なことってあるだろうか。と、思います。以前は関心のあるフリだけして、何も知らなかった。恥ずかしい限りです。
    権力の分立。それを守るためには、選挙が非常に重要なのだと思い知りました。
    ブログを拝読しては、パワーをいただき、私も頑張ろう!と思います。
    身近な人、友達に選挙に行ってもらうこと。微力ですが、小さな力も集まれば大きな力になります。
    保育事業全般に関する粕屋町の認識そのものが変わることを切に願っています。

  • #2

    ゆうじ (土曜日, 09 12月 2017 23:10)

    応援しています! 様に全く同感です。

    http://manner.co.jp/blog/856.html
    ⇧ このような角度からも 考えていきたいです。

    読み返して また 自身 ハッとしました!

  • #3

    NPO笑和 命と人の尊厳を守る会 小川勇二 (日曜日, 10 12月 2017 00:19)

    友引へと変わる時間を待って今、Facebook にて拡散させて頂きました。
    『福岡市議会議員の皆様』と『各メディア関係者様』の目に触れることとなりました。
     勝手してしまいましたが、粕屋町民のため覚悟を決めての行動です。お許しください。

     ご意見やご指導を頂き次第、報告し支援いたします。