保護者の熱意

 昨日の22日、仲原保育所で「町民との意見交換会」がありました。保護者38名、議員13名。職員の方も後方で傍聴してくださっていました。

 

 初めての試みでどうなるのか、特にテーマが私が委員長をしている町立保育所の建替え・民営化に関するもので、計画変更を関係者に執行部が話をしていない状態でどこまで応えられるのか。

 

 一応19日の特別委員会で計画の変更については、町長から経過も含めて直接議員全員に告げてもらいましたが、保育所の職員・保護者への通知はまだということで、慎重に言葉を選ばざるを得ませんでした。

 

 保護者や非正規雇用の職員の不安に対する配慮があまりに足りません。役場のこの辺の仕事の仕方に問題があるとまず指摘をしておきます。机の上で仕事をしている一般行政職員(すべてとは言いませんが)は、事務事業の実際、またその大本の計画に対しての感覚が鈍いと感じます。目前の数字の動きばかりに目を奪われていないで、この事業がどういう位置づけにある事業なのかを常に問う姿勢を持ってもらいたいと強く考えます。

 

 話がそれましたが、現場の職員さんに対する保護者の厚い信頼がこれほどまでにあろうとは議会も含めて誰が予測しえたでしょう。今日もその思いの強さ、深さに圧倒させられました。

 

 3つの保育所の保護者の主張にはそれぞれに独自色があるように感じます。ここ仲原では、子どもの育ちにとっての公立保育所の役割・存在意義、幼稚園・小学校との連携など粕屋町の保育事業そのものへの問いかけをする方が多く、前回の保護者の発言にあった福岡市の保育所の役割について、民営化実施計画等も調べさせていただきましたよ。全部が納得できるものではありませんが参考になりました。10年間の長いスパンで考えられ、引継ぎ期間として1年間を確保、法人選定委員会に財務の専門家も入っていました。

 

 就学前の子どもたちをどう育てるのか、その中での保育所の役割など、あまりに熱心に話されるので、会終了後少し立ち話をしました。そしたら「説明を聞いてから今までの2週間、ずーっとこのことを考え続けています」とはっきり、きっぱりおっしゃいました。

 

 そうですよね。子育てしながら安心して働けるのは信頼できる保育所と保育士さんのサポートがあるから、そのサポートがある日突然になくなるとしたら・・・・・・・・・

 

 どうしても町立のままでこの保育所を残してほしいの大コール。

 

 この保護者の思いをどれだけきちんと受け止められるか、町の執行部が受け止められなかったら2元代表制の一翼を担う議会が、議会はそのためにあるのでは。そう強く思わされた今日の意見交換会でした。

 

 7月7日・8日に行われた説明会よりも夜道の自転車のペダルは重く感じませんでした。

 保護者の皆さんの若い、ストレートな思いに触れる機会をもらって私の次の目標ができました。

 

 昨年の厚生常任委員会の視察で感銘を受けた東京都杉並区の「就学前の子どもの育ち」という計画をこの町でも作ります。今まで温めていたものですが言い出せずにいました。保護者の熱い発言に背中を押された気がしています。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    ゆうじ (水曜日, 16 8月 2017 21:12)

    説明会の日程に疑問を感じるのは、私だけでしょうか・・・。 人が参加しにくい時を選んで設定されていませんか・・・? さあ、謎解きの始まりです。