委託業者の違法駐車

 8月中旬、住民の方から調査を頼まれました。中央幼稚園の送迎用の駐車場に業者の車が駐車している、委託業者が常駐で駐車するのはおかしいのではないかというものでした。早速写真を撮り、聞き込み調査をしてみましたが、新学期が始まる直前には撤去されたので、もともとそういう条件で町が許可をしていたのかなと、忙しさにかまけてそのままにしていました。

 

 ところが8日夜突然のお叱りの電話。今度は防災公園に工事関係の車が10台近く止まっている、どうなっているんだ、というものでした。それで本格的に調査を開始しました。

 まず現場の写真をご覧ください。

 上左は中央幼稚園下の駐車場です。8月25日ごろのものです。3台確保できるように三角柱の置物と棒で仕切り、もう1台、道端の通行の邪魔にならないようにではありますが囲った形で工事用の車が常駐していました。ここは学童の保育の送迎にも使いわれます。

 

 上右の図と下左は9日午後3時撮影、防災公園のトイレ南側です。堂々と場所を確保しているので、誰でも申請した上で行政から許可をもらっていると思いますよね。

 

 ところが両方とも全くの違法行為でした。行政も全く把握していませんでした。

 

 幼稚園下の件は、行政側の説明では一応幼稚園にはお願いはしてあるようなのですが、上の写真を見せると、これは一時的なものではなく「占用」なのでこういう場合は使用料をもらうようにしている、と。ところが今回は何の申請もなされていませんでした。

 

  防災公園の所管は協働のまちづくり課、そこで許可を出しているのは住民の皆さん用の駐車場として19日から26日まで、住民の皆さんに迷惑がかかるから確保している、ということで業者の駐車の話は聞いていないということでした。

 

 結局は工事発注元の上下水道課と子ども未来課(幼稚園)、協働のまちづくり課と管轄が分かれていて、その隙間をぬっての違法行為(?)ではなかったのか。現場の指導、監督が徹底されておらず、このような結果を招いたのではないかと思いました。

 

 行政間でもこういう場合は「占用使用料」を払うそうで、まして今回は請負として多額の工事費が町からその業者に支払われています。私に調査依頼をした方は経費に含まれているはずで業者が駐車場を自ら確保すべきではないかと。役場での聞き取り調査後に事実確認のために現場に行きましたが、想像以上の我が物顔の有様にびっくり。早速職員に現場に来てもらい、現状を確認させて、すぐに撤去してもらうように要請。

 

 私に電話をしてくださった住民の方はこの辺の事情に詳しいようで、行政の監督不行き届きを強く指摘され憤慨しておられました。おかげで私にも良い勉強の機会になりました。