厚生常任委員会視察の報告です。
この4月より常任委員会の所属が複数可となり、古巣の厚生常任委員会所属議員としも議会活動が行えるようになりました。
8月3・4日、千葉市幕張の「イオンゆめみらい保育園」、東京杉並区の幼稚園型公設の子供園を視察しました。イオンの保育園は従業員向けの福利厚生施設としての意味合いが強く、従業員が復職しやすいように、365日安心して働けるようにというので粕屋町の参考にはなりませんでした。
面白いし参考になるなと思ったのが杉並区の幼稚園型公設の子供園でした。
平成24年に写真左の「杉並区就学前教育振興指針」が策定され、その指針に沿って右側の「杉並区幼保小接続期カリキュラム・連携プログラム ぐんぐん伸びる杉並の子~かかわる つながる 深まる育ちと学び~」ができました。幼稚園型公設の子供園はこのガイドラインに沿った形でできています。
杉並区の就学前児童の人口は24,777人です。それに対して杉並区の就学前教育施設は
公立 |
私立 |
直営・委託型 |
認証型 |
||
子供園 |
保育園 |
幼稚園 |
保育園 |
保育室 |
保育室 |
6 |
43 |
40 |
44 |
23 |
25 |
対象人数、施設が多いからとも考えられますが、この指針策定、幼保小接続期カリキュラム・連携プログラムの流れは参考になります。
この統計に準ずれば粕屋町の教育施設は公立の保育園・幼稚園7、私立の保育園5、私立の認定こども園1、届け出保育園9あります。各園独自の方針に沿って保育をしておられると思います。
それは園の方針で尊重したいと思いますが、それぞれの児童が小学校に上がった時の戸惑いはどうなのでしょう。また、先生方の対応の大変さも想像できます。
かっての、地域での子育て支援や見守りという教育力が期待できなくなった今、粕屋町の就学前教育指針が必要と思われます。
公立の保育所建設や幼稚園建設は国の補助がなく、自前の建設になります。そのため老朽化した保育園の改築の際には民営化という流れが行政の方から提案されます。
それも一つの流れでしょう。でも公立には公立しかできない保育事業があるのですからきちんと残す、その方針、指針を打ち出さない限りやみくもにの改築はNO!です。
過去2園の民営化に反対したのは役場の方針が示されなかったからでした。
就学前の保育・教育の基本方針策定を議会の方から提案できる流れを作ります。そういう意味でとても参考になった良い視察でした。
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