チームとしての粕屋6小中学校の学力の伸びは?

 25日午後2時より4時40分まで粕屋町小中学校経営報告会がありました。6校の校長先生が5月に発表した経営発表会で発表した内容についての実践報告がなされたのです。

 

 毎年5月に発表会、2月に報告会という流れで、サンレイク多目的室にて、報告を受ける側は町執行部、議員、PTAの代表者、各校評議員、区長会の皆さんです。今年で3年目です。

 

 1年間の実践報告をパワーポイントを使って説明されますが、慣れている先生とそうでない先生、着任早々と、数年間の方、条件が色々で、比較される形で、しかも持ち時間は12分。

嫌だろうなと想像していました。また、そんなに簡単に結果は出ないよ、学力評価に力入れ過ぎでは?なんてうがった見方をしていましたが、どうしてどうして、これはすごい見ものになりましたよ。

 

 最初は各学校とも子どもの1年間の読書冊数が前面に出ていました。数値化されていますし、指標としては納得できるものです。ただその質を考えると簡単に高い評価を下す、とはならないのですが。とっかかりとしてはいい材料です。

 

 各校に専任の司書がいて、読書率を上げるのに司書部会一丸となって頑張っているのを知っていましたから。ただいくら現場で司書が頑張っても校長先生の理解がないとことが進まないのです。そういう意味では校長先生のリーダーシップのもとに子どもにもいい機会になり、小学校各校とも着実に100冊を超えるラインまで来ました。

 

 それは学力向上に確実に結び付きます。小学校の伸びはすごいものがあります。大塚教育長の報告によると福岡でトップクラス(トップではありません)だそうです。福岡県は全国平均ありませんから、全国水準にまで伸びていて、一時は全国トップの秋田県と肩を並べたと興奮気味におっしゃっていたこともありました。学力テストは小学校6学生と、中学校3年生なので各学年によるばらつきはありますが、今年は5年生の学力まで言及があり、その一学年だけの現象ではないと強調される報告もありました。

 

 2年前に中央小学校から体力を伸ばしたいと、目標の発表があり、これはいいなと思ってましたら、今年は4校それぞれに体力についても報告がありました。学力の基本は読書力もありますが、持続力が必要なので最後は体力です。全体のバランスが良くないと伸びは一過性にとどまります。

 

 粕屋町全体の学校の様子がこの3時間弱の発表でわかり、各校の刺激となってさらなる改善を予告する内容になっています。チーム粕屋町小中学校として頑張って粕屋町の子どもの学力・体力の底上げをお願いしたいと強く願います。