住民から頼りにされる議会とは

 22日に町村議会研修会が西部ガスのホールでありました。慶応大学教授の片山善博氏による講演でした。テーマは「住民から頼りにされる地方議会」。

 

 先生は自治省のキャリア官僚、鳥取知事を8年間、総務大臣と様々な経験がおありで、地方議会が生涯のテーマとおっしゃっていました。その先生が言われるに開店休業の議会が多いと。議会は最終決定機関なのだがらその権限を最大限に行使することが地方自治を良くする最大の近道だとも述べられました。

 

 勇気づけられます。日頃議員活動していて空しさを感じることが多く、一人でいきり立っても何も変えることができない自分の力のなさに歯がゆさ、無力感を感じるのです。

 

 責任の重さ、体力、能力を考えると首長も無理、じゃあどうしたら・・・・・

 

 先生は地方議会は裁判所のような形態を目指せばいい、裁判官はさまざまな立場の人の意見を聞いて、裁判官の合議の上で判決を決める。議会も様々な住民、識者、専門家を議会に招いて検討したうえで最終決定をすればいいのでは。またその権限も与えられていると。それをしないから開店休業、住民から頼りにされない議会となっているのではと。

 

 まさにその通りです。これからのわたしの行く道に大いにヒントになりました。粕屋町議会の中で、一つ一つの事案を幅広く深く審議するための材料を私が提供すればいいのでは。住民の意見を傾聴する、開かれた議会を目指せば。3期ともなれば発言権も重いはず。皆で検討する場の設定ができるよう私自身も議会運営にもう少し力を注がなければと自省しました。

 

 

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コメント: 2
  • #1

    中野敏郎 (月曜日, 25 1月 2016 12:22)

    私も裁判所のような機能・・・ということには賛同を覚えました。議員も客観的に、そして冷静に多くの意見を聞いていけば議案が幅広く深くなっていくでしょう。
    1期目の私としては、”3期ともなれば発言権も重いはず”は反論したいコメントです。

  • #2

    本田 芳枝 (月曜日, 25 1月 2016 15:43)

    中野敏朗さま、コメントありがとうございます。後半の大学教授の講演は読めば良いように資料を用意してあったので何のための講演会なのだろうと訝しく思いました。それで片山善博先生の感想だけ書かせていただきました。中野さんのコメントにはクスリ!と笑みがこぼれましたね。そう感じられかもしれませんね。議員の発言力の重さは平等であるはずです。確かに表決は同等ですが、その他の議会活動では肩書のあるなしは大いに関係します。最近特に、議会運営委員会のメンバーでなかったことが、悔やまれてならないと感じることが多いのです。議会運営のことにもう少し知識があれば、給食センターの件は否決にできたはずと考えています。今悔やんでも仕方がないのですが。期数が多くなり経験が増えれば政治は何によって動いているのか、別の視点から考えることができるようになり、発言に際して有効な手立てが生まれるのではないかと考えています。決定打をどこで打つか、合議制なのでそこが重要と考えています。