学校給食センター建設地の土壌の処理について問題が起きています。基礎部分を工事するために杭を打つのですが、掘り上げた土を処分する際の手続き上のミスや8000万円もかかる処分費用(特別管理産業廃棄物)をなんの報告もなく来年の当初予算に計上予定だったということが発覚し、12月2日より工事中断という事態が起きています。
上の図のウグイス色部分が一般廃棄物のゴミで50センチメートルから4メートル近くまでその層があるようです(イメージ図)。工事のために掘り上げる部分はこげ茶色の部分です。黄色い部分が砂礫層で、有害物質がこの部分に溶出されていなければ福岡県は問題としないようです。現在は溶出はほとんどしていません。
論点は二つ、一つは一般廃棄物の処分費の問題。特別管理産業廃棄物として扱わなければならない廃棄物の混ざった土を処分するのに8000万円必要となっているのですが、給食センター準備室の担当者の言い分は想定外だったという事でした。建て主である町が支払わなければならないのに、9月1日起工式前にわかっていたことを、11月24日にまで新執行部に報告せず、もちろん議会にもです。わかった時はその費用捻出は来年3月の予算に計上の予定だったことです。仕事の仕方があまりにもずさん、すべてにおいて。
もう一つは給食センター予定地、並びに現在立っている場所が給食センターとして相応しくないのではという事。昭和35年ぐらいから55年位まで粕屋町の公設のゴミ捨て場で、あらゆるゴミ(生ごみ、燃えカス、資材、不燃物など)を捨てていて、その中から基準値以上の鉛が検出されていること。県の指導によれば、管理型処分場に持って行けば問題はないとのことですが、知らなかったというのならともかく今は町中に知れ渡り、そんなゴミ捨て場の上に子どもの給食を提供するセンターを立ててよいのか。
イメージが悪くなる、何かあったら風評被害を受ける可能性がある、マスコミは暴くと待ち構えているという、したがって建設場所を変える必要があるのではと。
19日、20日に4校区で小学校の体育館で説明会がありました。延べ人数260名。内容はまとめ次第HPにあげるとのことです。写真は粕屋中央小学校です。子どもの健康被害、建設方法の問題、役場の仕事の仕方への批判などが次々に出ました。
22日、議会にも報告・相談があり、今後の問題について議員が各自それぞれ町長に意見を言いました。
緊急を要する建設場所に関しては移転に賛成、反対は半々でした。もともといろんな問題を含んでいる問題なのですんなりとは決まりません。私は元来場所にも、PFIという建て方にも反対でしたが、2年以上かけた審議、中止が長引けば長引くほど費用がかさみ、子どもたちの給食サービスに支障が出ること、移転できたとしてもその分余分な建設費がかさみ、他の経費に影響が出て、他のじゅみんサービスに影響が出ることなどで、土は処分をきちんとするという上での現実路線を打ち出し、早急に建設をという意見を述べました。
町長は22日に判断する予定でしたが、年内に、と結論を延ばしています。
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