粕屋町の政治風土

 この彼岸花は我が家の庭のゆすらうめのの木の奥に人知れず咲いています。5日前に撮ったものですが気持ちを刷新したいのでブログのヘッダーにアップしました。

 

 立候補を表明した因議員は現町長の暴走を止めたい、職員OBでは町民目線の政治はできないと言っています。

 

 私が、現町長では粕屋町がだめになると思ったのは、今議会に提出された「男女共同参画推進条例案の策定過程を知った時からです。

 

 急いで作って議会に上程されたのです。昨年の計画を作る過程で、私の一般質問に町長は、計画を立てたらその内容を広く周知させ1年かけて条例を作ると答えてくださっていたのですが、計画書が作られたことすら知らない人がほとんどの中で、とにかく条例を、しかも行政には何の義務も求めない、単なるうたい文句の羅列の内容。町長選に向けてのこれも作りました、あれもしましたという成果品のひとつにと思っておられるようです。

 

 許せません。

 10年近く待って待ってやっとその気運ができたというこの時に、こんなふうな結果を見せられて。いったい私は何をしてきたのでしょうか、情けなくなりました。

 

 男女共同参画推進計画を27年3月に作り、計画書の冊子ができ上がったのが7月。そこまではスケジュール通りですが、その後急変。

町長の指示(思われる)により急いで職員だけで条例案を作り、庁舎内だけにパブリックコメントを求める案内をだし、それも20日間で打ち切り、法令審査会に提出、そして議案となったのです。その間議会に何の相談もなく、パブリックコメントの応募ももちろんゼロ、町民の意向を反映しようという努力は一切なされませんでした。

 

 もともと町民の意向を反映するとか、協働で何かをするとかそういった考えはなく「してやる」的な高圧的な姿勢がある町と言われていましたが、権益集団の長には弱く、審議会のメンバーも地元の有志がいくつもかけもち・・・・

  

 そんな町を変えようとこの10年努力してきたつもりなのですが、要綱や規則を頑張って作っても、守る意識がなければ何もならないのです。

 

 出てきた条例が進んだ内容あればそれなりに評価はしますが、人権侵害にあったと思っても相談窓口の設置義務さえ謳われてないので泣き寝入りなのです。

 

 町長戦に勝つための成果品のひとつが、箸にも棒にもかからない条例案。そんなものなんになるんですか!とくらいつきたい

 

 福岡県が男女共同参画条例を作って10年、その間50以上の自治体で条例ができましたが、その内容は日増しによくなっていっています。後発であればあるほど進んだ先進地の例を参考にするので行政を縛るくだりも増えています。あってもなくてもいいような何の力にもならないような粕屋町の条例案に、ただただ驚きあきれるばかりです。

 

 今回は委員長決裁でとりあえず継続にすることができました。12月議会で修正案を出すか、否決して新しいものを議会から提案するかどちらかになるでしょうね。

 

 これも町長戦次第です。因議員を応援します。