昨日の臨時議会で、PFIによる給食センター建替え事業契約締結のための議案は賛成少数で否決されました。
PFI方式による建て替えの提案が出て2年になりますが、まさかの否決です。
まだ信じられません。この2年もの間、行政が出してきた数字を追っかけるのが精一杯で、なかなかその良し悪しの判断ができなかったのですが、最後になって行政側が資料提出を避けている気配がありました。それで、こちらもいろんな手を使って、資料を出してくれるように仕向けたわけですが、出てきた内容の不十分さに心ある議員は締結はまだ早すぎると決断したように思います。もちろん私もその一人です。
PFIによる建設は費用が掛かりすぎて粕屋町には不向き、というのが私の結論です。業者に丸投げと思うのですが、そのチェック体制、モリタリングの指針が一切公表されていないのです。業者側のセルフモニタリングは要求水準書で明確にし、その評価が高い方が採用になったのにもかかわらず、なのに。大手の企業相手に仕事をする覚悟が足りないのではと感じました。
(株)粕屋町学校給食サービスという法人が契約の相手ですが、その企業がどのような経営をするのかなんら明らかにされず、構成グループの代表企業の幹部の名前がありますが、その方が15年間代表を務めてる人なのかどうかもはっきりしていません。つまり責任の所在がはっきりしないのです。
町は業者と契約をしてしまったらその企業活動に口出しはできない仕組みです。要求水準書の内容を契約書に明記し、それに見合う金額を総合評価方式の競争入札で決めたら、細部のことは何も言えないとのこと。
民間のノウハウを利用してより良いサービスをとうたっていますが、本当にそれができるのかどうかまだわかっていません。日本中でPFIを使って運営している給食センターは36ほどありますが、まだどこも15年を経過していないのです。
今後どうなるのか予測がつきませんが、行政の進め方に警鐘を鳴らしたことだけは間違いではないようです。
クリスマスが終わりました。今日は静かな一日となりました。
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