議会は自治体の意思決定機関

  筑紫野市で、中央学院大学教授、元安孫子市長、前消費者長官の福嶋浩彦氏の講演会がありました。主催は「女性と政治をつなぐ会」です。

 

 ホワイトボードの字が見えるでしょうか。議会が議論→合意→首長(行政)

 「議員は支持された住民の意見の代弁者。それぞれの議員がそれを踏まえたうえでしっかり議論し、住民全体の利益について決定する。そのために議員間同志の徹底した議論が必要となる。」

 

 粕屋町の場合、私は最近あきらめ気味のところがありました。議会で議論しても自分の立場、支持母体の立場からの持論が変わらないのです。決定前には変わりそうなところまで行くのに、最終的には最初と同じ結果となる、そんな風潮がとても強いのです。自分の能力不足かなとも思いましたが、もともと変えるという発想がない、そんな気がしています。変える、変わるということは負けるということにつながるようで、みっともないと多くの男性議員は感じるのではとの印象を持っています。

 

 私にとって、議員としての活動の土台は住民全体の利益なので、必要があれば、個人の意思に反して変えるだけの柔軟性はあると思います。それほど支持母体の影響を受けていない、というか、ほとんどフリーで動けるので。ところがそんな私を、女だからとか、ぶれやすいとか批判する人もいます。

 

 子ども、女性、高齢者の福祉の向上が私の議員活動の基本ですが、常に粕屋町の税収、地理的条件、構成要素、将来の展望、そういったものすべてを頭においてケースバイケースで考えていくことが大事と考えています。が、それを貫くことはとても難しい。

 

 福島氏の次の言葉に勇気づけられました。

 「議会は行政の監視機関だ」という人がいるが、議会は自治体の意思決定機関である。条例、予算、重要な契約など、すべて議会で議決する。そのうえで、首長(行政)が議会の決定に基づき、その趣旨を生かして仕事をしているか、意思決定機関として行政を監視するのである。

 最終的な決定は議会の判断なので、その行く末を見守る必要があり、それが監視なのです。自分の意に反して決まったことでも、議会の一員として私は見守らなければならない、重い役目を背負っています。