毎年この時期に「(特)子どもとメディア」によるフォーラムがアミカス、福岡市男女共同参画センターで開催されます。今年のテーマと会場の写真です。フォーラムと言ってもこのような講演会は有識者の基調講演とパネルディスカッションが一般的ですが、今回はちょっと嗜好を変えて、有識者と若者、実際の利用者、不登校を乗り越えて大学生となった人、高校生で起業している人、短大生、中学生10人が壇上に上がり、生の声を聞かせてくれて面白い内容になりました。
毎日、西日本新聞が若者の声をそのまま載せていました。起きている間中、お風呂の中まで持ち込んでは肌身離さず持っている、腕時計はしているが、実際時計として使っているのはスマホで見るたびにチェック、はまっている中学生は9時から2~3時まで見ているという発言もありました。
是非について大人はなんとでも言えます。私が興味深く思ったのは彼らが生まれた時から携帯があったということ、つまり非常に日常的な道具なのですね。7
年前のフォーラムではテレビの見過ぎによる弊害を説く大人に、生まれた時からテレビがあったと若者が対峙していましたが。時代は刻々と変わっていきますね。
私はこの機器の恩恵を最も多くこうむっている大人としてその可能性を重視し、その弊害の乗り越え方を検討したほうがいいなと感じています。
筑波大学の土井隆義教授はひとりが怖いと、安定した拠り所を見出しづらい不安を抱えてさまよっている若者の孤独にこの機器がつけ入り、その影の部分を増大させると論じてありましたが、使い方次第では逆にいろんな外部の世界とつながり、視野、行動を広げられるツールと私は確信しています。個人が強くなれるツールとしての利用の仕方を考え、広められたらと感じています。
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