「美しい国日本」というキャッチフレーズで昨年の12月衆議院選挙で圧勝した安倍総理率いる自民党。秘密保護法の経過を見るとこの審議の流れがいかに短いか、そしてまた拙速かよくわかります。
なぜこのような暴挙が許されるのか戸惑っていますが、安倍総理に近い人たちの悲願だったのでしょう。前回の政権担当の時に教育基本法の改正をしました。そして今回の急展開の秘密保護法の成立。何を目指しているのかは明白ですね。
日本の民主主義は危機に瀕しているとか、死んだとか新聞報道にありますが、議員をして8年、議会内外で議論を闘わして物事を決めていくというような論戦、そんな場面に遭遇したことはあまりないような気がしています。
議会の最終討論でいくら反対しても数の力であらかじめ決まっています。それを覆す力が反対するほうにないのも事実ですが、テーブルに上がった時はすでに結果は決まっている、そんなことが多い審議のありようです。
それでもそれは内々の話、一応は審議時間を取り審議します。そのわずかな隙間に入り込んで覆すことは容易ではありません。
今回の秘密法は、自民党の中でも以前から提案されていたようですが、重鎮の中に戦争経験者がいて止めておられたようです。その方たちの引退ということが、安倍総理に近い人々の思うままの政権運営となり今回の結果だと思っています。
今後、国家権力の持つ怖さというものを私たちはじわじわと知らされることになるでしょう。それにはどうしたらよいか、戦うしかない、戦い続けなければならない、次に続く子どもたちのために。どう戦うか、何を手立てに?
私たちには憲法があります。その憲法のもとに、十分にその精神を反映した社会を私たちの手で再構築していく、今まであったものと思われる権利は本当にあったのか、例えば2013年の世界経済フォーラムでの日本の男女間の格差調査では、インドより下位の105番目という結果が発表されています。
人権が守られていると思うのは「幻想」ではないのか、現実を見据えてまず身の回りから議会活動に頑張ろうというのが私の今の気持です。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/25/gender-gap_n_4165416.html
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