武雄市図書館バスツアー

 武雄市図書館へのバスツアー、25名の参加でマイクロバス満席の視察旅行でした。

 企画したのは9月ですが、マイクロバスをチャーターするのに52,500円かかるというのがネックで、一時は図書館フレンズの会員だけでマイカーを使って行こうかと、募集を停止していましたが、希望の声が一般の方からあり、赤字覚悟で挙行。  

 結果的には高速代はフレンズの会計から研修費で支出、個人負担は2200円で収支はトントンでした。昼食は行列のできるちゃんぽん屋さんがあるということで、「井出ちゃんぽん」さんでちゃんぽんを食べました。これは皆さんにもおすすめです。

 

 武雄市図書館は皆さんおおむね好評でした。特に若い方にはそれぞれの嗜好を満足させるものだったようです。図書館側の説明では「図書館の中に本屋がある」というコンセプトで改築したとおっしゃいましたが、参加したみんなの感想は「本屋の中に図書館がある」ということで一致しました。

  図書館を専門的にみるといろいろ注文をつけたくなりますが、これはあくまでも武雄市の自治体が様々な議論の末に作られたもの。市民がそれをどう受け取っているのか、私たち粕屋町町民の立場は、粕屋町の図書館の今後に、この図書館の課題をどう活かすかということでしょうね。

 

 私個人は議員としての観点が強いので、自前の財源が粕屋町より低く、地方交付税に頼って、過疎化が進んでいる自治体の苦肉の策としては成功例ではないかと思っています。

 

 図書館は地域住民の文化度を表すとよく言います。武雄市の文化度がこのくらいの改築でそう簡単に低下するとは思いませんが、Tカードや、児童図書部門の面積的にも内容的にもおざなりな部分が気になり、経過を見ようと思っています。

 

 今回で3度目の訪問ですが、中高生の利用者が多いように見受けられます。これはとても嬉しいことですが、学習、チャタリングの場所としてではなく、彼らが図書館を使い込んで自立した社会人となるようなサービスになっていれば高く評価できます。現在の公共図書館の最も弱い部分だからです。しかしながら、単なる消費を刺激するだけの施設に終わるのであれば、これは問題です、公の責任として。そのへんの動向も見守りたいと考えています。

 

 

 帰りにハゼのきれいな久留米市柳坂に寄りました。バスを降りると冷たい冷気で身震いしましたが、ご覧のようにまだ緑の部分が残っていて、1週間早いということでした。

 赤い服をまとって参加した私の、期待の強さが推察できると思いますが、長年行きたかったハゼ通りの散策に、マンゾク、マンゾク。和ろうそくも買いました。

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コメント: 7
  • #1

    パトラ (金曜日, 29 11月 2013 21:15)

    ハゼ通りとは櫨の木が植わったとおりなのですね
    写真でやっとわかりました^;

    珍しくまっかな薔薇のようなコート!
    お風邪を早く直してがんばってくださいね

  • #2

    hondayoshie (土曜日, 30 11月 2013 07:08)

     コメントありがとうございます。25人のツアー参加者が迷子になった時にわかりやすいように赤い服で統一。ハゼの紅葉は一週間後がきれいということではっぱに緑が残っていて、私の赤が目立ちました。12月に入ると赤と緑のクリスマスカラー。楽しみですね。

  • #3

    堤久美子 (水曜日, 04 12月 2013 22:50)

    本田さん、武雄市の図書館に行かれたんですね。
    見方は同じ感想を持っています。
    が、過疎化が進んでいる中、武雄市を文化的に経済を潤う街にするのに苦肉の策?
    お陰で武雄の図書館は人の知る、行って見たくなる図書館にのし上がりました。
    温泉の利用者も増えたのではないでしょうか。
    職員も適材適所でいい仕事をされているようです。
    中高生に図書館を利用して学習係りを買って出る職員等、子供の教育にすごい熱心な職員がいらっしゃいます。素晴らしい方で尊敬しています。
    きっと武雄市の子供たち脚光を浴びるのではないでしょうか。

    私は伊万里の図書館が好きです。
    でも、そこそこの自治体にあった経営戦略で悪いところは改善しながら運営するしかないのでは・・・
    志免町の図書館も3階より1階がいいと訴えているんですけど。
    ごめんなさい突然おじゃまして・・・

  • #4

    本田芳枝 (金曜日, 06 12月 2013 07:05)

    コメントありがとうございます。昨夜フレンズの仲間と忘年会をしました。その席で出たのは、図書館とするから違和感がある、ブックカフェと考えるならいい施設という意見が大方でした。私は図書館の価値は施設の大小ではなくシステムだと思っています。自治体内部に網を張り巡らし、その網が世界につながる、現在は不十分ですが、一歩でも理想に近づきたいという流れの中で、さまざまな図書館はそれなりに頑張っています。そのキーパーソンが司書なのです。武雄市のリニュウアルした図書館は、世界中の図書館網の一部という発想にかけています。あくまで蔦屋のコンセプトが大事という感じに見受けられます。司書の専門性、働き方を全く無視しているとそういう意味で、武雄市図書館の今後の動向が気になります。樋渡市長は武雄市は武雄市のやり方でいいというお考えでしょう。図書館網の一環としての図書館なんぞ関係ないという雰囲気が感じられるますが、図書館網から受ける恩恵はとてつもなく大きいものがありますが、多くの図書館、利用者にまでそれがいきわたっていない、そのへんのことをわかる職員がいないのかなとも思います。それにTカードはどう考えても自治体が経営する施設には公平性にかけます。消費者としてまだ未熟な子どもをターゲットにする考えに同調できません。図書館のミッションから相反すると強く感じます。ただおっしゃる通り武雄は武雄のやり方があるでしょう、そのへんをこれから注視していきます。

  • #5

    今村一 (金曜日, 31 1月 2014 11:01)

    樋渡市長が独断専行してCCCと結託した、ブックカフェです。
    歴史資料館は貸しギャラリーにしているし指定管理者の職員が営業スペースでも働くというとんでもない集客施設です。
    本来の図書館は閉架倉庫に追いやられています。
    樋渡市長は詐欺師ですからね。

  • #6

    本田芳枝 (金曜日, 31 1月 2014 11:14)

    コメントありがとうございます。武雄市図書館のことはずっーと気になっています。これからきちんと検証していくことが大事ですね。

  • #7

    今村一 (金曜日, 31 1月 2014 18:49)

    他の視察議員は武雄市長の言うことを鵜呑みにして絶賛していますが、本田さんのような視点で捉える議員もおられ安心しました。
    期待しています。