図書館で「はだしのゲン」を探すと、4巻、7巻、9巻、がありましたので早速借りてきました。計10巻の単行本なので、残り1~3、5~6巻をとりあえず予約してきました。子どもが小学生のころ、岡山で映画を見たきりなのでこの際きちんと読んでみようと思ったのです。
新聞報道の松江市の教育長の独自の判断とやらにとても違和感を覚えました。
閲覧制限の陳情を議会が不採択したにもかかわらず、教育委員会の定例会に諮らず、教育長独自の判断で閲覧制限を全小中学校に求め、全10巻を保有する39校全てが応じたとのことです。こんなことがまかり通るということにある種の危機感を覚えます。
「誤った歴史認識を子供に植え付ける」という趣旨がこの流れの根底にあるようですが、戦争とは残虐な行為の連続であり、平時には想像もつかないような事態を招くということを伝えるのが平和教育ではないでしょうか。残酷なことを知らず、ただ、してはいけないというだけでは子どもは納得しません。「性描写のショックが大きく」と女性のその前教育長は応えていますが、かといって職権を乱用して閲覧制限をするとは。何か国語にも翻訳され、世界中に知れ渡っている本に校長、司書教諭、司書の判断はどうなのでしょうか。それこそ独自の判断があってしかるべきでは。もっとも学校では校長の権限が、教育委員会では教育長の権限が絶大ということの証でしょうか。
とりあえず読んでみようと思いました。
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