リスク

 昨日、粕屋町はマスコミ報道の嵐でした。テレビのニュースに何度も取りあげられ、新聞にもきのうの夕刊、今朝の朝刊と2度も大きく掲載され、超有名な町になりました。小学校4年生の児童が浄水場へ社会科見学に行き、現地で2人が気分が悪くなり救急車を呼びました。その後歩いて戻った学校で28人の子が発症。幸いに入院した児童はいなかったようです。

 木村校長は「歩いて戻らせたのが悪く、自分の判断ミスだった」と述べられている。専門家は「暑さのリスクに対する認識が足りなかったのでは」と。リスクとは物事を行う場合に見込まれる危険のこと。いつ何時何が起こるかわからないのが今の世の中。予期せぬ事態に学校の先生方の緊張度は高まるばかりでしょうね。
 

 さて丁度その時、粕屋町議会では学校給食センターのPFI事業の説明会を開いていました。こここそリスクに対する認識の甘さがあるのでは。職員の説明はコンサルタントによる資料からの引用ばかり。300万円もかけて弁護士を雇いこちらの要求水準にかなった契約かどうかをチェックするのだそうです。契約書(案)にはリスクをどこが負うのかの項目別の表がありました。何かあれば法廷闘争にもなる可能性が。企業体との契約にどのくらい大きなリスクを伴うことか。子どもの教育現場には相応しくない事業の進め方のように思えます。